いま世界150万部突破・39か国刊行のベストセラーとなっているのが『STOP OVERTHINKING ── 思考の無限ループを抜け出し、脳が冴える5つの習慣』だ。Amazon.comでも13,000超のレビューで世界が絶賛する話題書についてライターの照宮遼子氏に寄稿いただいた。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局)

【やりたいこと難民】三流は「自分を責める」、二流は「答えを探す」、では一流は?Photo: Adobe Stock

自分探しが止まらない人の落とし穴

 やりたいことがわからないとき、人はなぜか真っ先に自分を責めてしまう。

「私には特別な才能がない」
「続かない性格なんだ」

 そんな焦る気持ちを抑えられず、他人のSNSを見ては「この人はちゃんとしている」と比較してしまう。

 転職サイトを開いては閉じ、自己啓発書を買っては積み上げる。
「私も早く見つけなきゃ」と思うほど、本当の興味がどこにあるのか、ますますわからなくなる。

 ある晩、ふと「このままでいいのかな」と不安になり、また自分を責める。
 やりたいことが見つからないのは、自分に問題があるからだ
――そう思い込むほど、自信は静かに削られていく。

『STOP OVERTHINKING』の教え

 日本でも話題となっている、全世界150万部突破のベストセラー『STOP OVERTHINKING』の著者ニック・トレントンはこう述べている。

自分に批判的にならずに、自分への思いやりのある好奇心を持つことが大切だ。
――『STOP OVERTHINKING』(P.202)より

 やりたいことが見つからないとき、多くの人は思考で迷子になっている。
 そんなときは、「どうすれば見つかるか」と外に答えを探し続けるより、「今、私はこう考えている」と内側を観察するほうが手っ取り早い。

「こうあるべき」「失敗したくない」という無意識の思考が、自分の行動を縛っている。
 不安や焦りの裏には、そんな思考パターンが隠れている。
 それに気づけた瞬間、ほんの少し自分との距離が取れるのだ。

 批判ではなく好奇心で自分を見つめると、自分が「よく頑張っていたんだな」と思えてくる。その瞬間、思考の渦から一歩外に出られるのだ。

「三流」と「二流」が知らない
「一流」が実践していることとは?

 三流は「感情のまま自分を責め」、二流は「外に答えを探し続ける」。

 それに対し、一流は「思いやりのある好奇心で、自分の思考を観察する」。

「今、私はどんな考えに縛られているのか??
「今、私は何を怖がっているのか」

――そう問うことで、本当に大切なものが見えてくる。
 そして、責める対象だった自分が、理解すべき相手に変わるのだ。

 本当にやりたいことは、努力して探しているうちは見つからない。
「自分が何に反応しているか」を見つめたとき、はじめて本心が見えてくる。

 どんな話に心が動くか。
 どんな瞬間に時間を忘れるか。
 どんな人といると楽しいか。

 答えはすでに、日常の中に転がっている。

 自分を責めても答えは出てこない。
 けれど、思いやりのある好奇心で自分を観察できたら、少しずつ、進みたい方向が浮かび上がってくる。

 少なくとも、「自分はダメだ」と責める時間は減るはずだ。

(本稿は『STOP OVERTHINKING ――思考の無限ループを抜け出し、脳が冴える5つの習慣』に関する特別投稿です)