いま世界150万部突破・39か国刊行のベストセラーとなっているのが『STOP OVERTHINKING ── 思考の無限ループを抜け出し、脳が冴える5つの習慣』だ。Amazon.comでも13,000超のレビューで世界が絶賛する話題書についてライターの照宮遼子氏に寄稿いただいた。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局)

【休日ダメ人間卒業】三流は「流される」、二流は「耐える」、では一流は?Photo: Adobe Stock

なぜ、同じ失敗を繰り返してしまうのか?

 週末の夜、つい飲みすぎてしまう。
「今週も頑張ったし、これくらいいいだろう」と思ってグラスを傾けるうちに、気づけば夜中の2時。

 翌朝は体が重く、気分も沈む。
「せっかくの休みなのに」と思いながら、毎週同じことを繰り返してしまう。

 似たような経験は、お酒だけに限らない。

 SNSを見始めたら止まらなくなり、気づけば何時間も経っている。
 ネットサーフィンでどうでもいい記事を読み漁り、「あと1話だけ」と動画を再生しては夜更かしをする。

 翌朝になって「また時間を無駄にした」と後悔する。
 そんな人も多いのではないだろうか。

「意志が弱いだけ」
「自分がだらしないから」

 そう思って自分を責めても、状況は変わらない。
 むしろ、自己嫌悪が募るだけで、また同じ行動に逃げ込んでしまう。

世界的ベストセラー『STOP OVERTHINKING』の教え

 日本でも話題となっている、全世界150万部突破のベストセラー『STOP OVERTHINKING』の著者ニック・トレントン(行動心理学修士)はこう述べている。

考えすぎや不安を軽減するもう1つの方法は、「機能していない思考――特に望ましくない結果をもたらす行動の背後にある思考」に直接働きかけることだ。
――『STOP OVERTHINKING』(P.196)より

「飲みすぎる=意志が弱い」と思われがちだが、実際には、その行動の裏には思考のクセがある。

「飲まないと切り替えられない」
「休むためには何かを消費しなければ」

 そう信じ込んでいるだけで、実際には他の方法でも十分リセットできるのだ。

 これを本書では「認知の歪み」と呼ぶ。
 本書で紹介されている「非機能的思考記録表」を使えば、自分がどんな場面で、どんな思考に陥りやすいかが見えてくる。

この考え方って、今の自分にとって機能している?
 そう問うだけで、同じ行動でも感じ方が少し変わる。

「飲む」という行為そのものが悪いわけではない。
 ただ、「飲まないと休めない」という前提が、自分を縛っているだけなのだ。

「三流」「二流」と「一流」は何が違う?

 疲れたとき、三流は「流され」、二流は「耐える」。
 だが、一流は「休む=だらける」ではなく、「休む=整える」に切り替える。

 夜更かしをやめようと意識するより、翌朝に行きたい場所を決めておく。
 飲みすぎを我慢するより、別のリセット方法を見つける。

 つまり、行動を抑えるのではなく、仕組みを組み替えているのだ。

 本書を読んで気づいたのは、意志よりも「思考の前提」を変えるほうが、人はずっとラクに変われるということ。

 休日のだらけグセも、怠けではなく思考のクセから生まれている。
 自分を責めず、仕組みを変えていくことこそ、休日ダメ人間を卒業するための、静かな思考法だ。

(本稿は『STOP OVERTHINKING ――思考の無限ループを抜け出し、脳が冴える5つの習慣』に関する特別投稿です)