資産を10倍にする「最強のガチホ」の驚くべき投資思考
元消防士が株式投資で築いた資産は、なんと9億円(2026年1月時点)! 三重県在住の専業投資家・かんち。49歳で早期退職してからというもの、生活費のすべてを株の配当金でまかなっている。その配当金の総額は、なんと年間2000万円超え。高配当株と株主優待株を組み合わせた「買ったらほとんど売らない」という手間のかからない“ほったらかし投資術”は、初心者の新NISAにも参考になる。「その投資術を知りたい!」と、長年著作の刊行を期待されていたものの、すべて断ってきた投資歴40年のベテランが、初めて著した話題の書『ほったらかしで年間2000万円入ってくる 超★高配当株 投資入門』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものをお送りする。
イラスト:鈴木勇介
「株価の波」に左右されない
不変の投資スタンス
株の売却についてです。私は基本的に、どれだけ評価損額が膨らんでも、株価の上下動で売ることはありません。
唯一の売却基準は
「企業の実力」との乖離のみ
もちろん、あまりに値上がりしてしまい、「あきらかに企業の実力以上に株価が上がっている」と思えば、売ってしまうことはあります。株価が下がったら下がったで、また買い直せばいいだけですから。
でも、そういうケースは少ないです。
高配当と将来性への信頼が
最強の「ガチホ」を生む
高配当株は持っていれば配当金が入るわけですから、「まだ業績が伸びる余地がある」「このままの配当を維持してくれる」と思えば、どれだけ株価が上がっても握っている(保有し続ける)のです。
【解説】暴落を「ノイズ」と捉えるメンタル管理
この投資スタイルの最大のメリットは、市場の過熱やパニックから自分を切り離せることにあります。多くの個人投資家が失敗する原因は、株価の下落に恐怖を感じて売ってしまう「狼狽(ろうばい)売り」です。
「企業の実力」という物差しを持っていれば、一時的な株価の下落は単なる「市場の気まぐれ(ノイズ)」に過ぎません。むしろ、実力に変化がないのに株価が下がる局面は、安く買い増すチャンスにすらなり得ます。
価格(Price)ではなく価値(Value)に集中することで、精神的な安定を保ちながら長期的な資産形成が可能になります。
配当金がもたらす「待つための余裕」
「ガチホ(長期保有)」を支える強力な味方が、高配当によるインカムゲインです。株価が低迷している時期でも、定期的にお金が入ってくるという事実は、投資家に圧倒的な心の余裕を与えてくれます。
●実質的な取得単価の低下:保有期間が長くなるほど、受け取った配当金の総額によって投資元本は回収され、心理的なリスクはゼロに近づきます。
「配当が出る限り持ち続ける」というシンプルなルールは、複雑な相場予測よりもはるかに確実性の高い戦略といえるでしょう。
「売る技術」は「見極める眼」から
「企業の実力との乖離」で売るという判断は、投資家としての成長を促します。単に「上がったから売る」のではなく、「利益成長に対して割高すぎないか?」「ビジネスモデルに陰りはないか?」を常に問い続ける必要があるからです。
株価の波に一喜一憂する時間を、企業の決算書を読み解き、将来性を吟味する時間へと変える。この習慣こそが、不変の投資スタンスを支える「最強の武器」となります。
※本稿は、『ほったらかしで年間2000万円入ってくる 超★高配当株 投資入門』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。







