老後の「お金の使い方」、幸せになる人と後悔する人を分ける“たった2つの条件”とは?画像はイメージです。 Photo:PIXTA

人生で得たお金を生きている間に使い切り、資産を残さずに「貯金ゼロ」で死ぬ――。こんな考え方が注目を集めています。ですが、この生き方は「お金はコツコツと貯めるべき」という古くからの日本人の価値観と相反するため、抵抗感を持つ人もいるでしょう。では結局のところ、私たちが退職後も幸せに生きていく上では、お金とどのように向き合っていくのが正解なのでしょうか。40代で1億円を貯めた経験を持つ“資産形成のプロ”が徹底考察します。(作家・講演家 寺澤伸洋)

「死ぬときに貯金ゼロ」って
ホントに目指すべき?

 2020年に発刊されたビル・パーキンス氏の著書『DIE WITH ZERO』(ダイヤモンド社)に端を発し、最近は「お金を貯めこみすぎるのではなく、貯金ゼロで死ぬべきだ」という考え方が注目を集めています。

 しかし、この書籍が話題になっているという背景を知らずに、いきなり「貯金ゼロで死になさい」と言われたとしたら、あなたはどう感じますか?

「なるほど!」と膝を打つ人もいれば、「無責任なことを言っているな…」と眉をひそめる人がいるかもしれません。 

 というのも、これまでの日本人のお金に関する考え方は「老後に備えて、しっかりコツコツと貯金するべき」というものが一般的でした。

 老後には多くの不確定要素があり、誰しも不安を感じるものです。自分や配偶者が大きな病気に見舞われたり、思った以上に物価が高騰したりするかもしれません。

 2019年に金融庁が公表した報告書をきっかけに、こうした不安は一気に高まりました。「高齢世帯は今後30年間で約2000万円の老後資金が不足する」 とする、いわゆる「老後2000万円問題」が大きな社会的関心を集めたのは記憶に新しいところです。

 新しい考え方が台頭する中で、僕たちは結局のところ、老後資金とどのように向き合っていけば良いのでしょうか。コツコツとお金をため、40代で1億円超の資産を築いた経験を持つ僕が、現在の考えをお伝えしていきます。