Photo:David Becker/gettyimages
米動画配信大手 ネットフリックス は、最近のメディア大手 ワーナー・ブラザース・ディスカバリー への買収提案を含め、エンターテインメント大手としての地位を固めている。その一方で、従来型テレビがストリーミング配信に対して優位性を保つ「最後のとりで」、すなわちスポーツとライブイベントの配信にも注力している。
しかし、100年近い歴史を持つ放送の仕組みをインターネット時代に向けて再構築することは、世界で最も技術的に進んでいる企業の一つである同社にとっても、困難な課題であることが浮き彫りになっている。
「どれほど複雑か十分に理解していなかった」と話すのは、ネットフリックスのノンフィクションシリーズ・スポーツ担当副社長で、2016年に入社した際にライブ番組の推進を始めた元テレビ業界幹部のブランドン・リーグ氏だ。「リソース、専門知識、実行の観点から、いかに大変な取り組みであるかがすぐに明らかになった」
ネットフリックスは23年3月以降、200以上のライブイベントを配信しており、その中には毎週配信されるワールド・レスリング・エンターテインメント(WWE)の番組も含まれる。同社は50億ドル(約8000億円)の契約でこの放映権を獲得した。
多くのイベントは問題なく配信されているが、そうでないものもある。24年11月のジェイク・ポールとマイク・タイソンのボクシング対決は、配信トラブルに見舞われた。
ネットフリックスは今後の成長余地について引き続き強気の見方を示している。調査会社ニールセンによると、米国ではユーチューブとネットフリックスがストリーミング配信サービス市場で大きなシェアを持つようになり、テレビ視聴全体の約20%を占めている。ネットフリックスの共同最高経営責任者(CEO)であるテッド・サランドス氏とグレッグ・ピーターズ氏は、残りの80%に食い込みたいと述べている。
同社は改善を進めており、26年に予定される世界的なイベントや、リアリティー番組のコンペティションでのライブ投票といった新機能の展開に向けて準備を進める中で、ようやく成功の鍵を見つけたと確信していると述べた。
それでも、容易な道のりではなかった。







