ついに日経平均が7万円を突破した。だが、中東情勢の混乱など不透明感は極まりない。一体全体、これからの資産戦略をどうすればいいのか? そんな時にうってつけの本がある。「『金持ち父さん 貧乏父さん』以来の衝撃の書」と絶賛されている『JUST KEEP BUYING』とその続編『THE WEALTH LADDER 富の階段』だ。今回は、令和のベストセラー『お金の大学』両学長にも大絶賛されている『THE WEALTH LADDER ウェルス・ラダー』についてライターの照宮遼子氏に寄稿いただいた。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局)

【無自覚な浪費】「ちょっとした贅沢」が5年後にもたらす残酷な現実・ワースト1Photo: Adobe Stock

「ちょっとした贅沢」を
積み重ねてしまう理由

「これくらいなら大丈夫」と思い、自分へのご褒美として月に1度、3000円の高級ランチに行く。
他にも疲れた日のタクシー代、セールで衝動買いした服、カフェのコーヒー。
全部「ちょっとした贅沢」のつもりだった。

そして気づけば、5年で貯金が50万円しか増えていない。
一体何がいけなかったのか。

そんな事態に陥っている人は少なくない。

お金の世界的ベストセラーの教え

『THE WEALTH LADDER 富の階段』の著者ニック・マジューリはこう述べている。

資産が10万ドルの人は、ある支出に10ドル多く払っても大した影響はない。
私はこれを「0.01%ルール」と呼んでいる。
――『THE WEALTH LADDER 富の階段』(P.44)より

本書が提唱する「0.01%ルール」とは、資産の0.01%にあたる金額を「影響のない支出」とする基準だ。

資産100万円なら100円、資産1000万円なら1000円、資産1億円なら1万円。
逆に言えば、資産300万円の人が3000円を使うのは0.1%にあたり、「影響のある支出」となってしまう。

この「ちょっとした贅沢」の積み重ねが資産形成を阻害するのだ。

多くの人が見落としていること

多くの人が見落としているのは、「少額だから大丈夫」という感覚が、自分の資産レベルを無視している点だ。
自分の資産レベルに合わない支出を続ければ、資産形成のスピードは確実に鈍っていく。

実際、資産300万円の人が「ちょっとした贅沢」をやめて月1万円を投資に回したらどうなるか。
それだけで、年利5%なら5年後に約68万円が手に入る。

大切なのは、「我慢する」ことではない。
結局は、自分の資産レベルに合った支出をする――ただそれだけの話だ。

資産3000万円になったら、3000円のランチを気にせず食べればいい。
でも資産300万円なら、まだその段階ではない。

この事実を受け入れられるかどうかが、5年後、10年後の資産を決める。

本書が教えてくれるのは、資産がなかなか増えない人ほど、「ちょっとした贅沢」の基準を見誤っているという事実だ。

だが、「0.01%ルール」を使えば、自分の資産レベルで「影響のない支出」がいくらなのか、明確にわかる。

資産300万円なら300円。
それ以上の支出は、すべて「影響のある支出」として意識する必要がある。
そうすれば、「これくらいなら大丈夫」という感覚に流されにくくなる。

「ちょっとした贅沢」を見直すだけで、富の階段は着実に上へと積み上がっていく。
その分かれ道は、毎日の小さな選択にかかっているのだ。

(本稿は、『THE WEALTH LADDER 富の階段』に関する特別投稿です。)