ついに日経平均が7万円を突破した。だが、中東情勢の混乱など不透明感は極まりない。一体全体、これからの資産戦略をどうすればいいのか? そんな時にうってつけの本がある。「『金持ち父さん 貧乏父さん』以来の衝撃の書」と絶賛されている『JUST KEEP BUYING』とその続編『THE WEALTH LADDER 富の階段』だ。今回は、令和のベストセラー『お金の大学』両学長にも大絶賛されている『THE WEALTH LADDER ウェルス・ラダー』についてライターの照宮遼子氏に寄稿いただいた。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局)

どうして富は「直線的」ではなく「階段状」に増えていくのか?【JUST KEEP BUYINGの著者が教える】Photo: Adobe Stock

富は直線的なものではなく
「階段」のようなもの

 本書で私はこう述べた。

私たちは、富は多ければ多いほど良いものであり、
 富が増えればすべての問題を解決できると思い込んできた。
 また、富が増えれば個人消費も増えると思い込んできた

 だが、残念ながら、これは極端なケースにしか当てはまらない

 資産が10万ドルある人は、資産が1000ドルしかない人とはまったく違うライフスタイルを送れる。

 しかし、資産が50万ドルの人は資産が40万ドルの人とほぼ同じように生活している。
この2人は10万ドル離れているが、似たような店で買い物をし、似たような車に乗り、似たような家に住んでいる可能性が高い。

 ここで言う「資産」とは、資産から負債を引いたものだ。
 つまり資産とは、あなたが持っているすべての「資産」(不動産資産、金融資産、現金等)から、すべての「負債」(住宅ローン、学資ローン、クレジットカードローン等)を差し引いたものだ。

「直線的」ではなく
「階段状」に増えていく理由

 つまり、私たちが豊かさから享受できる喜びは、資産が1ドル(または1000ドル)増えるごとに増加するのではなく、段階的に増加していくのだ。

 この意味で、富は直線的なものではなく、階段のようなものだ。

 そして、この階段の各段は、あなたの経済的な生活のほぼすべての面に影響を与える「資産レベル」に対応している。

 各資産レベルでは、お金の使い方から、稼ぎ方、投資法まで様々な戦略が変わってくる。
 これらの資産レベルとは、次のとおりである。

・レベル1(資産1万ドル〈約150万円〉未満)――生存戦略
・レベル2(資産1万ドル〈約150万円〉以上~10万ドル〈約1500万円〉未満)
――教育&スキル戦略
・レベル3(資産10万ドル〈約1500万円〉以上~100万ドル〈約1億5000万円〉未満)
――投資戦略
・レベル4(資産100万ドル〈約1億5000万円〉以上~1000万ドル〈約15億円〉未満)
――起業戦略
・レベル5(資産1000万ドル〈約15億円〉以上~1億ドル〈約150億円〉未満)
――事業拡大戦略
・レベル6(資産1億ドル〈約150億円〉以上)――資産防衛戦略

 各レベルは10倍で区切られている。
 これは、ライフスタイルを大きく変えるために必要な資産の増加量に対応している。
 次の図表は、これらの資産レベルとそれぞれの資産総額を示したものである。

 図表1

どうして富は「直線的」ではなく「階段状」に増えていくのか?【JUST KEEP BUYINGの著者が教える】

 たとえば、レベル1は資産が1万ドル(約150万円)未満、レベル2は資産が1万ドルから10万ドル(約1500万円)未満の人が該当する。それ以降も同様である。

 このように10倍の差があるため、あるレベルから次のレベルに到達するのは極めて難しいことがわかるはずだ。

 実際、各レベルの人数は、階段を登るにしたがって少なくなっていくのだ。

(追伸)
 憲政史上初の女性首相誕生や新NISAの創設など、激動する経済環境の中、リスクも増えている一方で、日本人にとっては大きなチャンスが到来しているとも言える。
 このリスクを減らし、チャンスを活かすためにはデータに基づく戦略が必要だ。
 本書では6つの戦略を提示した。
 これは50年以上、数万世帯のファイナンス情報から導き出された「お金についての考え方」を根本から変える斬新なフレームワークに基づいている。ぜひ参考にしていただきたい。

(本稿は、『THE WEALTH LADDER 富の階段 ── 資産レベルが上がり続けるシンプルな戦略』の一部を抜粋・編集して構成したものです)