株価の乱高下に翻弄され、心が休まらない――。
そんなあなたに、とっておきの本がある。「『金持ち父さん 貧乏父さん』以来の衝撃の書」と絶賛されている『JUST KEEP BUYING』と『THE WEALTH LADDER 富の階段』だ。いずれも全米屈指のデータサイエンティストが、日本人向けに投資の原理原則を書いた本だ。
今回は、令和の怪物的ベストセラー『お金の大学』の両@リベ大学長に大絶賛されている『THE WEALTH LADDER ウェルス・ラダー』について「今後一切のお金に関する悩みが消えた」と言うライターの小川晶子氏に緊急寄稿してもらった。(構成/ダイヤモンド社・寺田庸二)
Photo: Adobe Stock
288円の卵と388円の卵、
どっちを選ぶ?
スーパーで卵1パック(10個)を買うと288円だが、隣の自然食品のお店ではこだわりの卵が388円で売っている。
こんなとき、「100円は大きな差だ。高級卵は手が出ない」と思う人はいるだろう。
一方で、「100円くらいなら気にしない。おいしい卵を選びたい」と思う人もいる。
どちらのほうが、資産を増やしやすいのだろうか?
実はどちらも正解だ。
資産がいくらかによって、「100円でも安いものを選ぶ」のが正解な人と、「100円なら気にしないで買う」のが正解な人がいる。
目安は資産の「0.01%」
長らく銀行預金が定番だった日本人にピッタリというべき資産運用の戦略書『THE WEALTH LADDER(ウェルス・ラダー)』の著者、ニック・マジューリ氏はこれを「0.01%ルール」として説明している。
「0.01%ルール」とは、資産の0.01%までなら何かに多く払っても大した影響がないことを表したものだ。
資産が100万円以上の人は、ある支出に100円多く払っても大した影響がないので気にしなくていい。
しかし、資産が10万円の人にとって気にする必要がないのは10円までだ。
100円の差は影響が大きい。
この判断基準でいえば、288円の卵を選んだほうがいいことになる。
レストランで1000円のランチを選ぶか、2000円のちょっと豪華なメニューを選ぶかといったことも、「0.01%ルール」で考えれば簡単だ。
資産が1000万円以上ある人にとって、1000円の支出プラスは大したことではない。この価格帯のレストランなら金額を気にせず、好きなものを選べばいい。
つまり、より良い資産形成のためには、「資産に応じたお金の使い方」があるということである。
わずかな資産しかないのに、値段を見ずに買い物をしている人は資産が増えるどころか減っていくだろうし、十分な資産があるのに「1円でも安く買いたい」と値段チェックしている人は、せっかくの富から自由を得ていないことになる。
資産レベルに応じた「お金の自由」とは?
本書では、資産レベルに応じて、どのようなお金の自由があるのかをわかりやすく示している。
・レベル1―余裕なし(資産1万ドル未満)。
支出をすべて細かく管理しなければならない。
多額の借金を抱えている人も少なくない。
・レベル2―食料品の自由(資産1万ドル~10万ドル未満)。
値段を気にせずに、スーパーで食品を選べる。
・レベル3―レストランの自由(資産10万ドル以上~100万ドル未満)。
値段を気にせずに、レストランで好きなメニューを選べる。
・レベル4―旅行の自由(資産100万ドル以上~1000万ドル未満)。
好きなときに、好きな場所に旅行できる。
・レベル5―住居の自由(資産1000万ドル以上~1億ドル未満)。
資産全体に大した影響を与えずに、夢の家を買うことができる。
・レベル6―影響力の自由(資産1億ドル以上)。
お金を使って他人の人生に大きな影響を与えられる。
(――『THE WEALTH LADDER』p.45)
贅沢をして後悔している人へ、
スムーズな資産形成をしたい人へ
資産レベルが上がることで、生活がどのように変わるのかイメージしやすい。
同時に、資産がちょっと増えたからといって、すぐに生活が変わるわけでもないこともわかる。
資産が2000万円くらいの人は「レベル3」に該当するが、資産が5000万円になってもまだ「レベル4」にはならない。
好きな時に好きな旅行ができる「旅行の自由」が得られるためには、資産が約1億5500万円(100万ドル)以上必要であるわけだ。
もちろん、時には贅沢したいということもあるだろう。
だが、0.01%ルールに基づいて判断することを基本にしていれば、贅沢をしすぎてしまうことは避けられる。
そのほか本書では資産レベルに応じた資産形成の戦略が解説されている。
スムーズな資産形成を目指す人は、ぜひ確認してみてほしい。
(本稿は、『THE WEALTH LADDER 富の階段』に関する完全書き下ろし特別投稿です。)











