ついに日経平均が6万円を突破した。だが、中東情勢の混乱など不透明感は極まりない。一体全体、これからの資産戦略をどうすればいいのか? そんな時にうってつけの本がある。「『金持ち父さん 貧乏父さん』以来の衝撃の書」と絶賛されている『JUST KEEP BUYING』とその続編『THE WEALTH LADDER 富の階段』だ。今回は、令和のベストセラー『お金の大学』両学長にも大絶賛されている『THE WEALTH LADDER ウェルス・ラダー』について一部を抜粋して特別公開する。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局)

定年後に圧倒的にお金持ちになれる人の意外な「共通点」と極めて残念な「落とし穴」とは?Photo: Adobe Stock

「富の階段(ウェルス・ラダー)」という
新しいフレームワーク

 本書では、6つの資産レベルに分けた「富の階段(ウェルス・ラダー)」という新しいフレームワークを紹介した。それぞれのレベルによってとるべき戦略は違ってくる。

 ここで言う「資産」とは、資産から負債を引いたものだ。
 つまり資産とは、あなたが持っているすべての「資産」(不動産資産、金融資産、現金等)から、すべての「負債」(住宅ローン、学資ローン、クレジットカードローン等)を差し引いたものだ。

・レベル1(資産1万ドル〈約150万円〉未満)――生存戦略
・レベル2(資産1万ドル〈約150万円〉以上~10万ドル〈約1500万円〉未満)
――教育&スキル戦略
・レベル3(資産10万ドル〈約1500万円〉以上~100万ドル〈約1億5000万円〉未満)
――投資戦略
・レベル4(資産100万ドル〈約1億5000万円〉以上~1000万ドル〈約15億円〉未満)
――起業戦略
・レベル5(資産1000万ドル〈約15億円〉以上~1億ドル〈約150億円〉未満)
――事業拡大戦略
・レベル6(資産1億ドル〈約150億円〉以上)――資産防衛戦略

 各レベルは10倍で区切られている。
 図表1は、これらの資産レベルとそれぞれの資産総額を示したものである。

 図表1

定年後に圧倒的にお金持ちになれる人の意外な「共通点」と極めて残念な「落とし穴」とは?

両親が離婚・破産し、
「お手本」が皆無だった私

「富の階段」を登り始める前に、少し私の話をさせてほしい。
 私の人生の歩みの詳細は本書の後半に書いてあるので、ここでは概要だけをお伝えしておく。

 私は南カリフォルニアの労働者階級の家庭で育った。
 母は金融機関で貸付事務の仕事をしていた。
 父はリムジンの運転手や保険代理店など、様々な職を転々としていた。
 両親は私が幼い頃に離婚し、私が18歳になる前に何度も自己破産した。

 このような境遇のせいで、私にはお金のことで手本にできる存在が身近にいなかった
 ファイナンスに関する生涯プランの立て方もわからなかった。
 お金のことは、自分で考えなければならなかった。

 私は家族で初めて大学を卒業した。
 しかも、それはただの大学ではなかった。
 スタンフォード大学である。この大学では、実に多種多様な人たちと出会った。
 多くの友人たちの生い立ちは、自分とはまったく異なっていた。

 私は卒業後、訴訟コンサルティング会社でキャリアをスタートさせ、ビジネス界の有能なプロフェッショナルたちと一緒に仕事をした(数年間、弁護士数人と一緒にバンドを組んで演奏していたこともある)。

 現在は、数千人の顧客を対象に、50億ドル以上の資産を管理する会社「リトホルツ・ウェルス・マネジメント社」の最高執行責任者(COO)を務めている。

 また、ファイナンシャル・ライターとしても活動しており、ベストセラー『JUST KEEP BUYING』の著者でもある。

50年以上数万世帯のファイナンス情報を凝縮した
「共通点」と「落とし穴」

 こうした経験を通して、私はあらゆる角度から富を見てきた。
 富の階段のあらゆるレベルの人たちにも会ってきた。

 また、米連邦準備制度理事会(FRB)が実施している消費者金融調査(SCF)からミシガン大学の所得動態パネル調査(PSID)まで、膨大な量の金融データを分析してきた。

 これらのデータには、50年以上にわたる数万世帯のファイナンス情報が含まれている。

 本書は、私がこうした膨大な調査から得た学びと、私自身のお金に関する歩みを凝縮したものである。

 何より重要なのは、そのおかげで、私自身が人生を変えるような富を築いてきたことだ。

 それは、私自身のためであり、私の家族のためであり、世界中の大勢の人たちのためであった。

 富の階段は、あなたが私と同じように人生を変える富を築くのを助けるために、私が開発したフレームワークである。

 私自身はこの階段の最高峰であるレベル6には達していないが、このレベルにいる多くの人を知っている。
 そのうち何人かは私のメンターであり、何人かは同僚であり、何人かはネットで知り合った人たちだ。

 また、私は莫大な富がもたらす恩恵を見てきたと同時に、その「落とし穴」も見てきた。

 この本は、ガイドであると同時に警告でもある。

 富を築く方法と、これで十分とみなすべきタイミングを知る方法が書かれている。

 これによりあなたは、お金持ちになれる人の「戦略(共通点)」と「落とし穴」を同時に把握できるだろう。

 ズバリ本書の目標とは何か?

 それは、あなたが富の階段を登り、より良い人生を歩むのを助けることだ。

 問題はただ1つ。
 あなたにこの階段を登る準備ができているかどうかだ。

(追伸)
 憲政史上初の女性首相誕生や新NISAの創設など、激動する経済環境の中、リスクも増えている一方で、日本人にとっては大きなチャンスが到来している。
 このリスクを減らし、チャンスを活かすためにはデータに基づく戦略が必要だ。
 本書では6つの戦略を提示した。
 これは50年以上、数万世帯のファイナンス情報から導き出された「お金についての考え方」を根本から変える斬新なフレームワークに基づいている。ぜひ参考にしていただきたい。

(本稿は、『THE WEALTH LADDER 富の階段 ── 資産レベルが上がり続けるシンプルな戦略』の一部を抜粋・編集して構成したものです)