「おはしを正しくもつ」「自分で歯を磨く」「整理整頓をする」「ありがとうを伝える」…など、小学校入学前後に知っておきたい93のおやくそくを紹介した書籍『まいにちがたのしくなるおやくそく できるかな?』が発売された。本書では、生活のきほんや言葉づかい、心の守り方、学校での過ごし方まで子どもたちの毎日に欠かせないテーマを幅広く網羅している。同書の刊行に寄せて、ライターの小川晶子さんに寄稿いただいた。(ダイヤモンド社書籍編集局)

「本好きな子ども」の親がしている、たった1つの習慣Photo: Adobe Stock

本好きに育ってほしいのに…

「本が好きな子になってほしい」
そう思う親は多い。

読書は国語力だけでなく学力の土台となる。論理的思考や想像力、共感力を育んでくれる。興味の幅を広げてくれるし、辛いときには寄り添ってくれる。
良いことだらけだ。

ところが、親の期待に反して「子どもが本を読まない」という声をよく聞く。世の中、面白い本があふれているように思うのだが、それ以上に動画やゲームなどのコンテンツがあふれているから。

動画に慣れていると、文字からイメージを広げるのはある種「めんどくさい」ことである。ちょっと読んでわからなかったら、動画を探した方が早い、という感覚になりがちだ。私も説明書等はとくに読んで理解するより動画を探すことがよくある。

よくわからないまま読み進めるのは苦痛だ。
「自分には理解できなそう」「読んでもいいことなさそう」
そう思うと読みたくなくなる。

多少難しい内容でも「読めばきっと理解できる」「読めたら、面白いに違いない」
そう思えることが大事だ。
小学校高学年の私の息子は「読めばきっと理解できる」と思っているから、大人向けの難しい本でも果敢に挑戦する。「あなたにはちょっと難しいと思うよ」と言っても聞かない。理解のレベルはさておき、とにかく読み切るというのはすごいと感心する。

家族で楽しむ読書法

「読めばきっと理解できる」という感覚は、小さい頃の読書体験が大きい
我が家でも、絵本の読み聞かせをはじめ、登場人物のマネをしたり話の続きを考えたりと親子で楽しい読書をしてきた。息子にとって、本は友だちのような存在になっていると感じる。

小学校入学前に知っておきたいルールや良い習慣作りについて紹介している本『まいにちがたのしくなるおやくそく できるかな?』の中には、「かぞくといっしょにほんをよもう」という項目がある。

かわいいイラストとともに、家族で楽しむ読書法が載っている。

「本好きな子ども」の親がしている、たった1つの習慣『まいにちがたのしくなるおやくそく できるかな?』より引用
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・かぞくで いちぎょうずつ ほんを よんでみよう。
・やくを きめて よんでみるのも たのしいよ。
・いちばん すきな ばめんに ついて はなそう。
・ほんの ないようを クイズに してみよう。

(『まいにちがたのしくなるおやくそく できるかな?』p.145)

自分である程度文字が読めるようになる小学校入学前後からは、絵本の読み聞かせだけではなく、こんなインタラクティブな読書が良い体験になる。

親子で本書を見ながら「これやってみようか」と話してみてほしい。小さな頃から家族で本を楽しむ時間を持つことが、子どもの読書好きへの第一歩になるはずだ。