カナダのマーク・カーニー首相は約1年前に就任した際、ドナルド・トランプ米大統領と友好的な関係を築こうとした。だが同氏は現在、強硬姿勢へとかじを切っている。カーニー氏は中国との貿易紛争を解決し、スイスで開かれた世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)では経済的圧力に対抗するよう呼びかけた。中央銀行総裁出身の同氏は慎重な計算をすることで知られているが、現在はカナダ経済を厳しい状況に追い込む可能性のある高リスクな賭けに出ていると、複数の政治アナリストは指摘する。一方でアナリストは、カーニー氏には残された選択肢がないとも指摘。同氏は国境警備を強化し、合成麻薬フェンタニルの密輸抑止に乗り出したほか、軍事費も増額してきた。また米国のテック企業に影響を与えるデジタル税の撤廃なども行い、トランプ氏を懐柔しようとした。だが、いずれも効果がなかった。そうした中で、カナダ経済を支える米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)の年内の再交渉に向けて、切り札が必要となっている。
加首相、トランプ氏に「本気で立ち向かう」覚悟か
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