QuitGPT:
クイットGPT

チャットGPT1強時代の終わり、大型IPOを控えて生みの親は成長の壁に?

 対話型人工知能(AI)の代名詞と見なされてきた「Chat(チャット)GPT」。ここにきて人気に陰りが見えてきたようだ。

 チャットGPTの解約(subscription cancellation)を意味する「Quit(クイット)GPT」というフレーズがインターネット上で拡散するほどに。

 4月末に米「ウォール・ストリート・ジャーナル」紙(WSJ)が特報したところによれば、チャットGPTの生みの親であるAIスタートアップ、米オープンAIが成長の壁に突き当たっている。

 具体的には三つの問題を抱えている。

 第一に、昨年末までにチャットGPTの週間アクティブユーザー数を10億人の大台に乗せるという社内目標を掲げていたのに、いまだに何も発表していない。

 第二に、米グーグルの対話型AI「ジェミニ(Gemini)」から追撃を受けて、AI市場でシェアを奪われつつある。

 第三に、ユーザーの間でチャットGPTを解約する動きが広がっているのに、有効な対策を打ち出せずにいる。

 クイットGPTが大きくクローズアップされたのは3月上旬のこと。AIの軍事利用についてオープンAIが米国防総省(ペンタゴン)と契約を結んだことから、同社に対する抗議運動が全米でにわかに広がった。

 合言葉となったのが、ハッシュタグ「#QuitGPT」に象徴されるクイットGPTだ。「チャットGPTを解約する」と表明したユーザー数が数日間で250万人に達した一方で、アプリの削除数は一日で295%増となった。