ドナルド・トランプ米大統領が米連邦準備制度理事会(FRB)の銀行監督担当副議長に指名したミシェル・ボウマン理事は昨年9月、12の地区連銀のトップと会合を開き、叱責(しっせき)を浴びせた。準独立的な地区連銀の職員は、FRBの銀行検査の大半を実施し、国内金融機関の安定を確保している。ボウマン氏は、銀行の負担軽減も目的の一つとして、監督業務の新たな方向性を求めていた。だが一部の地区連銀の検査官は、どうやらそのメッセージを受け取っていなかったようだ。会合に詳しい複数の関係者によると、ボウマン氏は、FRBの指揮系統は時に不透明であるにもかかわらず、自分が責任者であり、検査官が協力することを期待していると明言した。出席者の一部はこのメッセージと、自分たちが叱責と受け取った内容に不満を抱いてその場を後にしたという。