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部下の話を聞き、アドバイスもしているのに、イマイチ手応えがない……。そんな経験をしたことはないだろうか。よかれと思って口にした言葉が響かない、その背景には部下の期待と自分の言動におけるズレがある。なぜズレが生じてしまうのか。270万回を超える1on1のデータを踏まえ、その要因と改善のヒントを探る。(KAKEAI代表取締役社長 皆川恵美)
アドバイスがイマイチ響かない……
その要因とは?
「きちんと1on1をやっているはずなのに、なぜか手応えがない」
管理職の方から、こうした声を聞くことは少なくありません。
時間を確保し、メンバーの話も聞き、必要なアドバイスもしている。
それでも、1on1のあとにメンバーの動きが変わらず、前向きになった感じがしない……。
この違和感の正体は、態度や熱量の問題ではありません。多くの場合、よかれと思って口にした「たった一言」が、対話の流れを変えてしまっています。
私たちはこれまで、270万回を超える1on1のやり取りと、そこに寄せられたメンバーの声を分析しました。その中で見えてきたのは、1on1がうまくいかない原因の多くが、「上司の姿勢や能力ではなく、メンバーが上司に期待していた対応と、実際の関わり方のズレにある」という事実です。
ここで大切なのは、「そのズレに気づかなかった=ダメな上司」ではないということです。
厄介なことに、上司が1on1の時に発した一言は「間違った言葉」ではなく、むしろ、仕事ができる上司ほど自然に使ってきた、正しい言葉であることがほとんどなのです。







