40歳・50歳・60歳から一発逆転! 稼げる資格#2

40代、50代でも人生をより良く変えたい――。ひそかにそんな思いを抱いている中高年は多いはず。その手段の一つが資格だ。だが、数多い資格の中から、中高年に向くものはどれなのか?そこで、特集『40歳・50歳・60歳から一発逆転! 稼げる資格』(全17回)の#2では、大手資格学校、東京リーガルマインド(LEC)の社長で、自らも弁護士資格を持つ反町雄彦氏に、中高年から人生を一発逆転できる一推し資格を聞いた。(聞き手/ダイヤモンド編集部 宮原啓彰)

文系最強資格「弁護士」はNG
これから目指すべき資格とは?

――ゼロから資格勉強を始める40代や50代の中高年にお薦めの資格は何でしょうか?ご自身も弁護士資格をお持ちですが……。

 その答えは、その人が「ゆくゆくは独立開業したいのか否か」で変わります。ただ先に言っておくと、弁護士は、中高年がこれから目指す資格としてあまりお薦めできません。

「ロースクール(法科大学院)を修了したけれど、司法試験には受かりませんでした」という人が、IPO(株式公開)を目指すベンチャー企業の法務部に採用され、年収600万円ぐらいもらえたりするので、弁護士の年収とそう変わらない。いま、弁護士になり事務所に入っても、下手すると年収600万円に届かなかったりするので。

反町雄彦・東京リーガルマインド(LEC)代表取締役社長兼CEO、弁護士そりまち・かつひこ/東京リーガルマインド(LEC)代表取締役社長、弁護士。1976年生まれ。98年東京大学法学部在学中に司法試験合格。同大学卒業後の99年にLECに入社し、司法試験対策講座の講義を担当。2005年に弁護士登録(東京弁護士会所属)。14年より現職。

 現在、企業法務以外で弁護士が安定的に稼げるイメージが持てないんですよね。社外取締役など弁護士で引く手あまたになっているのは、女性でかつ実務経験20年以上あって、というような人材です。そうでなくても実務経験が15年以上ある40歳ぐらいまでの弁護士は逃げ切れそうですが、それよりもキャリアの浅い弁護士は、今後競争が激しくなるでしょう。

――そうすると、今後も生き残れる資格はどれだとお考えですか?

 まず、独立開業に向く資格から話したいと思います。