中国・上海最大の衣料品市場では何百社もの業者が多忙を極めていた。だが、販売をしていたわけではない。返品処理をしていたのだ。七浦路服装服装批発市場では、卸売業者がセーター、ドレス、パンツを中国全土の小売店に発送している。小売店は売れた分だけ支払い、売れなかった分は返送する。業者によると、最近はほとんど売れない。ある平日の午後、配達員たちが返品された衣料品の束を積んだ台車を引いて通路を通っていた。業者は山積みの返品を数えていた。婦人服卸売業者のワン・ジンジン氏は、2025年の売上高を前年の約半分と見積もっている。新型コロナウイルス禍前は従業員を4人雇えるほど事業が好調だった。今は従業員1人だけで、それでも多いと感じている。2人のティーンエージャーの母親で40歳の同氏は、もはやたまに使う高級バッグへの散財はせず質素に暮らし、食事配達アプリで安いテイクアウトを注文している。