24年1月から新NISAがスタートして2年半。投資で大儲けしたという人がいる一方で、株はおろか新NISAにも怖くて手が出せない人も多い。
いったいどうすれば、インフレの脅威におびえずに投資で成功できるのか?
いま、『JUST KEEP BUYING 自動的に富が増え続ける「お金」と「時間」の法則』の続編『THE WEALTH LADDER 富の階段』『お金の大学』の両学長に絶賛されベストセラーとなっている。
今回は、「読むと人生が変わる」「『金持ち父さん 貧乏父さん』以来の衝撃の書!」と絶賛されている新時代の投資の古典『JUST KEEP BUYING』をライターの小川晶子氏に読み解いてもらった。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局)

お金を使う罪悪感から一生解放されるには? 大注目のマネー本の答えに納得Photo: Adobe Stock

予算オーバーの買い物を反省

「今日は洋服を買うのに2万円も使ってしまった。どうしよう……」

学生時代につけていた日記に、こんなことを書いていたのを鮮明に覚えている。
欲しいものを買ったのだから「いいものが買えた! 嬉しい!」とでも書けばいいものを、罪悪感が前に出ているのはなぜなのか。

予算オーバーだった、というそれだけだ。

当時の自分の基準からすると、ちょっと贅沢だったのである。

油断すると植えつけられる「罪悪感」

社会人になって以降は、お金を使うことにそこまで罪悪感を持たなくなったが、「使い過ぎた」「贅沢してしまった」と反省することはよくある。

多少お金があっても、罪悪感ゼロでお金を使うことはけっこう難しいようだ。

日々の生活の中では、さまざまな広告が「いまならお得、このチャンスを逃さないで!」と訴えてくるし、「賢く節約しよう、ポイントを貯めよう」とネット上に流れてくる。無意識に「お金を使う罪悪感」を持ってしまっている人は多いのではないだろうか。

問題は資金不足ではなく考え方

全米屈指のデータサイエンティストによるお金の本『JUST KEEP BUYING』には、「罪悪感なしでお金を使う方法」という章(第4章)があって興味深い。

お金を貯め、富を築くための本なのに、「罪悪感なしでお金を使う方法」とは、一見逆説的に感じる。
だが、本当に豊かに生きるためには重要なことなのだ。

著者のニック・マジューリ氏はこう言っている。

確かにお金は重要だ。だが、値札を見るたびに不安を感じていたら身が持たない。
十分なお金があるのに何かを買うのを躊躇(ちゅうちょ)してばかりいるなら、問題は資金不足ではなく、お金の使い方に関する「根本的な考え方」にある。
(――『JUST KEEP BUYING』p.92)

考え方を変えて、もっと気持ちよくお金を使いたい。

罪悪感なしでお金を使う方法

本書で紹介している「罪悪感なしでお金を使う方法」とは、次の2つである。

1 2倍ルール
2 「充実感」を第一に考える

(――『JUST KEEP BUYING』p.93)

最初の「2倍ルール」とは、贅沢な買い物をするときは、必ずそれと同額の投資をするというもの。
2万円の服を買うなら、同額の2万円を投資資産に回す。
こうすることで、現在の自分だけでなく、未来の自分のためにもなる。
この「2倍ルール」に従っていれば、贅沢しすぎることもない。
シンプルで取り入れやすいルールだ。

次の「『充実感』を第一に考える」とは、一時的な楽しさではなく、いつまでも心を豊かにし続けてくれる充実感に目を向けるというもの。
体験を買う、自分のために贅沢をする、時間を買う、人のために使うなど、幸福感が高まるお金の使い方をするということだ。

たとえば、スターバックスで毎日コーヒーを飲むのは無駄だと思うかもしれない。だが、それによって仕事のパフォーマンスが上がるなら十分な価値がある。罪悪感を持つ必要はまったくない。

お金は、欲しいものを買い、生きたい人生を生きるためにあるはずだ。
お金を貯めること、投資で資産を築くことも、そのためである。
データに基づく最良の資産構築法を指南しつつ、常にお金や人生の本質を思い出させてくれるのが本書の好きなところだ。

(本稿は、『JUST KEEP BUYING 自動的に富が増え続ける「お金」と「時間」の法則』に関する書き下ろし特別投稿です)