英語を勉強している。文法書も単語帳も、一通りやった。TOEICの点数もそれなりに高い。それなのにいざ英語で話そうとすると、言葉が出てこない。そんなモヤモヤを抱えている人に、ぜひ知ってほしい1冊が『中学英語だけで面白いほど話せる!見たまま秒で言う英会話』です。「イラストを見る→見たままを英語にする」を繰り返すことで、日本語を介さず瞬時に答える「英語の反射神経」を鍛えていきます。本稿では、著者の森秀夫さん(麗澤大学外国語学部教授)に「英語を話せるようになるための学習のポイント」を教えてもらった。
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「TOEICのスコアは高いのに、英語を話せない」――それは珍しいことではありません
学生からよくこんな質問を受けます。
「TOEICで高得点を取れるようになりました。でも、いざ英語を話そうとすると、言いたいことを、まったく言葉にできません。どうすれば話せるようになりますか?」
これは、実はTOEICのスコアが高い人ほど陥りやすい悩みです。
理由はシンプルです。英語の「知識」と、英語を「使う力」は、まったく別物だからです。
テストのスコアは、「どれだけ英語を知っているか」です。「その知識をどれだけ使いこなせるか」までは測っていません。
たとえば、テニスの上達を目指している人が、ラケットの使い方やフットワークに関する動画をたくさん見ても、コートでラケットを振らなければボールを打てるようにはなりません。
TOEICのスコアアップのために勉強している人もまったく同じ状況です。文法や単語を知ることは大切ですが、それだけでは「話せる」ようにはならないのです。
英語の知識は、あくまでスキルの土台です。本当に必要なのは、その知識を使って「どう言えば伝わるのか」を試行錯誤する経験です。
英語を「使う時間」を増やす
TOEICの点数はさほど高くないのに、英会話ができる人もいます。そして、そうした人たちには明確な共通点があります。
それは、英語を「勉強する時間」よりも、「使う時間」の方が圧倒的に多いことです。
英語が話せる人は、完璧な英語を目指しません。文法や発音が多少間違っていても、まずは伝えようとします。間違いは「失敗」ではなく、「次はこう言えばいい」という材料として蓄積していきます。
また、難しい単語を無理に使おうとせず、中学英語レベルのシンプルな表現を組み合わせて伝えます。こうした力は、テスト対策では身につきません。実際に英語を使い続けることで、少しずつ育っていくものなのです。
英語に自信を持てないのは、アウトプット不足が原因
彼らのもう一つの共通点は、英語を話すことへの自信がある点です。
スコアが高い人でも、いざ話すとなると自信を持てないという人は、少なくありません。
会話の自信をつけるには、点数を上げることよりも、英語を使う回数を増やすことが大切です。
英語は、知識として増やすだけではスキルになりません。使って、失敗して、修正して――その繰り返しではじめて「話す力」になります。
間違いを恐れずに話し続けることで、少しずつ話す自信がついていきます。








