株式投資で資産を増やし続ける人たちは、「株の売買タイミング」をどう見極めているのでしょうか?「株価チャートのクイズに答えるだけで株のセンスが身につく」―そんなユニークなスタイルで人気を集めているのが『株トレ──世界一楽しい「一問一答」株の教科書』です。著者は、2000億円超を運用した元ファンドマネジャー、楽天証券の窪田真之さん。この記事では、編集担当の視点から、本書のポイントを紹介します。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局)
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急騰して値動きが荒くなった株価、この後どうなる?
サプライズの好決算。好材料が出て一気に買いが集まり、株価が急騰――株をやっている人なら、こんな場面に何度も出くわしているはずです。
「好材料なんだから、今からでも乗るべき?」「いや、この高値で飛びついたら、カモにされるだけでは……?」
急騰後の株価を前に、期待と不安が入り混じります。株が好きな人ほど、この悩みは尽きません。
では、こういった場面で、株のプロはチャートをどのように見ているのでしょうか。
次のチャートを見てみましょう。
弱含みで推移していたA社株が、ある日を境に急騰。その翌日、今度は急反落しています。

一見すると、「もう上昇は終わったのでは?」と感じるかもしれません。しかし窪田さんは、このチャートは、「上昇モメンタムが途切れていない」と言います。
1つのポイントは、急騰翌日に出た大陰線の長さです。
この大陰線は、前日の大陽線より短い。したがって、前日の上昇を完全に打ち消すほどの売りは出ていません。
さらにその翌日、チャートには「下ヒゲつき陽線」が出ています。
これは、「一度は売られたけれど、再び買いの勢いが増した」ことを示しています。

2,500円付近まで上がったところでは、「さすがに買われ過ぎだ」と考える投資家が増え、株価は急反落しましたが、2,280円付近まで下がると、今度は「これは売られ過ぎだ」と判断する投資家が増え、再び買いが入ったのです。
この動きから、2,280円~2,500円がレンジの相場になる可能性が見えてきます。上昇の勢いは継続しているので、買いたいところだと窪田さんは言います。

