AI「覇者」へと突き進むグーグル、強気な賭けPhoto:Ron Jenkins/gettyimages

 現在の人工知能(AI)開発競争のモットーは「持っているなら使え」だろう。

 これはメタ・プラットフォームズが先週、2025年10-12月期決算発表の際に、肝に銘じたメッセージだ。フェイスブックとインスタグラムを運営するメタは先週、最大1350億ドル(約21兆1300億円)の設備投資を今年行う計画を発表した。昨年の設備投資は約720億ドルだった。グーグルは4日、自社の今年の設備投資を昨年の約2倍となる1850億ドルとする計画で、さらに強気な姿勢を示した。

 グーグルの年間売上高は今や4000億ドルを超えている。これはメタの約2倍だ。それでも、今回発表された新たな設備投資目標には息をのむ。好調な業績を維持している企業のものであってもだ。グーグルの親会社アルファベットの株価は25年10-12月期決算の発表と決算説明会を受け、4日の時間外取引で下落した。

 グーグルは、そのような賭けをするための政治的資本と財務的資本の両方を持っている。グーグルの「ジェミニ3」がAIモデルのパフォーマンスで同社を頂点に立たせる一方、同社の検索エンジンやGメールといった製品の他を寄せ付けない圧倒的なシェアがその普及を一気に加速させている。グーグルは4日、「ジェミニアプリ」だけで月間アクティブユーザー数が7億5000万人超に上ることを明らかにした。これはジェミニの実際のユーザーの一部にすぎない。

 ジェミニへの評価が高いこと、そしてグーグルが自社の分割を求める連邦政府の動きに対して勝利を収めたことは、テクノロジーやAIに関するセンチメントが低迷する中で投資家を喜ばせた。アルファベットの株価は過去3カ月間で約20%上昇。エヌビディア、マイクロソフト、アマゾン・ドット・コム、ブロードコムの株価は同期間にいずれも下落した。