1位は2024年と同じ「ひこにゃん」
春日部市で思い浮かぶ有名な「一家」とは?

 市区町村ランキングで1位となったのは、滋賀県彦根市(28.0%)だった。前年(28.9%)から点数はわずかに下げたものの、首位を維持している。彦根市といえば「ひこにゃん」という認識は圧倒的で、市の名前よりもキャラクターが先に想起される代表例といえる。

 2位は熊本県熊本市(21.2%)。熊本市には「ひごまる」という市のキャラクターが存在するが、熊本県全体のキャラクターである「くまモン」の印象が強い。

 ブランド総合研究所の田中章雄社長は、「市区町村ランキングでは、県のキャラクターと混同されたまま評価されるケースもある。熊本県の順位は、そうした“県キャラの影響”が表れている」と指摘。

 3位の埼玉県春日部市(15.4%)も同様に、“公式の枠”を超えた認知度が特徴だ。春日部市の場合、公式キャラクターとして「ふじちゃん」や「とろ★りん」が存在するが、多くの人が思い浮かべるのは、アニメ『クレヨンしんちゃん』の野原一家だろう。野原一家は特別住民登録もされており、実質的には“春日部の象徴”として認識されている。

 4位の千葉県船橋市(13.8%)では、非公認キャラクターの「ふなっしー」の存在感が依然として大きい。一方、千葉県の公式キャラクターは「チーバくん」であり、市区町村単体では誤認も起こりやすい構造にある。

 今回のランキングを見ていくと、公式設定の正確さよりも、どのキャラクターが思い浮かぶかが結果を左右していることが分かる。

 田中社長は、「正確に認識されているかよりも、“覚えられ方”がそのまま数字に表れる。勘違いされていても強く印象に残っていれば評価される」と話す。

 市区町村のご当地キャラクター認知度は、公式か非公式かに左右されるものではない。たとえ非公式キャラクターであっても、自治体のイメージアップに貢献していることは明らかだ。

 (フリーライター 西嶋治美)

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