転職や異動など、新天地の新たな仲間の前で抱負を述べるような場面で、大谷のように「自分を追い込む宣言」はなかなか言えないと思います。でも、「精一杯、頑張ります」など、自分なりの「覚悟の言葉」を伝えるくらいならできるのではないでしょうか。誠実に覚悟を表明する相手を、悪く思う人はいないはずです。

ドジャースに移籍しても
エンゼルスファンから愛される理由

 ちなみに大谷は、「新しく出会う人に自己紹介をするのは好き」だと言っています。

 大谷が、ア・リーグのエンゼルスから、ナ・リーグのドジャースに移籍してから、初めてのエンゼルス戦は9月に入ってからのこと。エンゼルスのファンにとっては、エンゼルスタジアムで大谷を見るのは、久しぶりのことです。ここでクエスチョン!

Q エンゼルスタジアムに凱旋した大谷の初打席。大谷が打席に入ったとき、あるサプライズが行われました。さて、それはどんなサプライズだったでしょう?

ヒント このサプライズに、大谷は思わず笑顔になりました

 答え スコアボードに、エンゼルス時代の大谷の「思い出の映像」が流れた。

 1打席目、打つ気満々で構える大谷……と、ここで突然、スコアボードの大画面に、エンゼルス時代の大谷の「思い出の映像」が流れ出したのです。

 打席を外して、エンゼルスのユニフォーム姿の自分の映像を見つめる大谷。上映が終わると、何やらキャッチャーと言葉を交わし、すぐに帽子を取ってファンの声援に応えました。スタンドのエンゼルスファンたちは、スタンディングオベーションです。なかには涙をぬぐう人の姿も。

 エンゼルスを去った大谷が、エンゼルスの球団から、そして、エンゼルスのファンからも、引き続きずっと愛されているのがよくわかる場面でした(ちなみに、涙でボールが見えなかった……わけではないでしょうが、その打席の大谷はファーストゴロでした)。

「立つ鳥、跡を濁さず」が
次のチャンスにつながる

 たとえば移籍でもめた選手などは、地元球場に戻るとブーイングを受けることだってあります。にもかかわらず、大谷はずっとエンゼルスのファンから愛されている。