見事に立ち直る大谷翔平の修正力の高さ2015年のプレミアムWBSC韓国戦に登板した大谷翔平選手 Photo:Atsushi Tomura/gettyimages

立ち上がりから制球が定まらない、ノーヒットノーラン継続中にヒットを打たれる。こうしたシーンでは一流投手でもリズムを崩してしまう。しかし、大谷翔平は見事に立ち直る。彼の修正力の高さはどこからやってくるのか。ビジネスの現場でも応用できる、ダメな自分の立て直し方とは?※本稿は、作家の西沢泰生『大谷翔平はなぜ、壁を越えられるのか?仕事にも人生にも効く大谷イズム・クエスチョン57』(光文社)の一部を抜粋・編集したものです。

試合中にフォームを修正した
驚きの方法とは?

 プロ2年目のシーズンである2014年の8月26日。初の10勝目に王手をかけた試合でのこと。大谷翔平は制球が定まらず、2回までに50球を費やす乱調でした。ところが、3回からは人が変わったように制球が定まり、圧巻のピッチングを展開。プロ2年目にして2ケタ勝利を挙げました。さて、ここでクエスチョン!

Q 2回まではなかなかストライクが入らず、乱調だった大谷が、3回から別人のように素晴らしいピッチングを展開できた理由は、何だったでしょう?

ヒント 大谷ならではの修正方法でした

 答え 相手の先発ピッチャーのフォームを真似した。

 なんと大谷は、試合中に相手(福岡ソフトバンクホークス)の先発ピッチャー、ジェイソン・スタンリッジ選手のフォームを見て、「足の上げ方とか、セットの形とかのイメージ」を真似して立ち直ったというのです。なんという修正力でしょうか。

 実は、この「一流選手の真似」は、子ども時代から培われたものでした。リトルリーグ時代、大谷は自宅の窓ガラスに映る自分の姿を見ながら、松坂大輔やダルビッシュ有などのフォームを真似していたのです。