私は、その理由のひとつ(あくまでひとつですが)は、大谷が「ドジャースへの移籍」を公表したときのインスタグラムの文面なのではないかと思っています。

 大谷が、ドジャースの入団会見に先立って公表した、インスタグラムの文面は以下です(原文は英語なので、配信ニュース記事の翻訳文を掲載します)。

 【ファンの皆様、球界関係者の皆様、決断に時間がかかってしまい申し訳ありません。私は、次のチームをドジャースに決めました。

 まずは、この6年間、私を支えてくださったエンゼルスの関係者の皆様、ファンの皆様、そして今回の交渉に参加してくださった各球団の関係者の皆様に心より感謝を申し上げます。特に、いい時も悪い時も私を支えてくれたエンゼルスのファンの皆さんのサポートと声援は私にとってかけがえのないものでした。エンゼルスで過ごした6年間は、私の心にずっと残り続けるでしょう。

 そして、すべてのドジャースファンの皆様には、チームのために最善を尽くし、最高のパフォーマンスを発揮できるよう、常に全力を尽くし続けることを誓います。現役最後の日まで、ドジャースのためだけでなく、野球界のために努力し続けたいと思います。

 文章では伝えきれないこともありますので、また後日の記者会見で詳しくお話ししたいと思います。ありがとうございました。】

 例によって、自分に関わるすべての人たちへの感謝を忘れないメッセージ。とりわけ、エンゼルスファンへの感謝の言葉は心がこもっています(大谷はドジャースの入団会見でも、エンゼルスファンに感謝の言葉を述べています)。私がエンゼルスファンなら、もう泣きますね。そして、「これからも大谷を応援しよう」って思います。

「立つ鳥、跡を濁さず」という言葉があります。これはなにも退職などの場面だけでなく、たとえば、「進めていた商談がなくなったとき」や「提案が拒否されたとき」などでも、別れ際に「今回はタイミングが合いませんでしたが、〇〇さんとは、今後も、お仕事をしたいと思っていますので、ぜひまた、次の機会によろしくお願いいたします」と、気持ちよく終わらせる。

 すると、相手との良好な関係が維持できて、「別の機会」が訪れるのです。