「おはしを正しくもつ」「自分で歯を磨く」「整理整頓をする」「ありがとうを伝える」…など、小学校入学前後に知っておきたい93のおやくそくを紹介した書籍『まいにちがたのしくなるおやくそく できるかな?』が発売された。
小学校入学準備にぴったり」「生活の基本でありながら、これまでどう教えればいいのかわからなかったので助かる」など多くの口コミが寄せられている。
本書では、生活のきほんや言葉づかい、心の守り方、学校での過ごし方まで子どもたちの毎日に欠かせないテーマを幅広く網羅している。同書の刊行に寄せて、ライターの樺山美夏さんに寄稿いただいた。(ダイヤモンド社書籍編集局)

【不審者対策】「小さな違和感に気づける子ども」が必ず守っている4つのルールPhoto: Adobe Stock

子どもにとって、「親切な大人」でも……

「ママ! 今日ね、公園でアメをもらったよ!」

休日に公園で遊んで帰ってきた当時小1の娘がこう言いながら、手に握りしめたキャンディを見せたときは、青ざめた。

「公園にいたおじさんがみんなに配ってて、男の子たちはすぐ食べてたけど、私は持って帰ってきたよ。食べていい?」

無邪気に笑う娘を前に、私は思わず「絶対ダメ!」と叫び、キャンディを取り上げてゴミ箱に捨てた。そして、知らない人からもらったアメやジュースを口にした子どもが被害に遭った事件の話をしたら、娘も青ざめて、「もう知らない人には近づかない!」と自分から宣言した。

「世界には危険が潜んでいて悪意に満ちた人間がいることを、子どもはまだ知らない。犯罪者が、悪人のような顔をしているとも限らない。むしろ、「まさかあの人が」と思われるような、一見、優しそうな大人が加害者のケースも多い。お菓子やおもちゃをあげると言われれば、子どもが「親切な人」だと思ってしまうこともあるだろう。

自分で自分を守れるようになろう

親として、どうすればこの純真で無垢な存在を、悪質な犯罪から守ることができるだろう? その答えの一部を、小学校入学前後に知っておきたい93のルールをまとめた書籍まいにちがたのしくなるおやくそく できるかな?』が示してくれている。

本書の「じぶんで じぶんを まもろう」のページには、子どもが自分自身の力で身を守るための、具体的でわかりやすい「おやくそく」が並んでいる。

【不審者対策】「小さな違和感に気づける子ども」が必ず守っている4つのルール『まいにちがたのしくなるおやくそく できるかな?』より引用
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・しらない ひとから おかしを もらわない。
・がっこうが おわったら まっすぐ いえに かえる。
・ともだちと いっしょに あんぜんで ひろい みちを とおる。
・だれと どこに いるかを おうちのひとに かならず しらせる。

(『まいにちがたのしくなるおやくそく できるかな?』p.101)

特に、私がハッとさせられたのは、保護者向けのアドバイスにある「子どもは大人の頼みを拒否できないという特性がある」という一文だ。

親や先生は当たり前のように、「大人には礼儀正しくしなさい」「人に優しくしなさい」と子どもに教えがちだ。しかし、自分で自分の身を守るためには、相手がたとえ大人でも、頼まれたことや言われたことが怪しいと思ったらすぐ断るように、親が言い聞かせておく必要がある。もちろん、学校帰りに寄り道せず、友だちと一緒に帰ってくることも、自分の身を守るための第一歩だ。

小学校生活がはじまると、親の目が届かなくなる時間が増える。この本のイラストを見せながら、「こんなときはどうする?」と親子でシミュレーションしながら、子どもの「心の安全」というお守りを持たせてあげよう。

「「令和6年警察白書」によると13歳未満の子どもが被害者となった刑法犯の被害総件数は、令和5年度で11,953件で増加傾向にある(※1)。9歳以下の子どもは年間1,000人以上も行方不明になっているのだから(※2)、もちろん、登下校中に寄り道せず、友だちと一緒に帰ってくることも、自分の身を守るための第一歩だ。