評価や昇進のために無理を重ね、気づけば体調が後回し――そんな頑張り方に心当たりはありませんか。成果を追うほど余裕が消え、喜びも薄れてしまうのはなぜでしょうか。
IVEチャン・ウォニョン氏や俳優ハ・ソクジン氏の愛読書と話題となり、韓国で262刷、60万部を超え、「哲学ブーム」の火付け役となった書籍『求めない練習 絶望の哲学者ショーペンハウアーの幸福論』をもとに解説します。

昇進、名誉、勉強なども、健康を害してまで無理する理由はない。

健康を犠牲にしてはいけない

昇進、名誉、勉強なども、
健康を害してまで無理する理由はない。

――『求めない練習 絶望の哲学者ショーペンハウアーの幸福論』より

評価や成果は大事だが、それが体調と引き換えになるなら順番が逆だ。

健康が崩れると、仕事の達成も学びの喜びも、味わう余裕が消える。

結局、手に入れたはずのものが負担に変わってしまう。

だから、頑張り方を「足し算」ではなく「整え方」に寄せる。

目標は持つ。

ただし、長く続けられる形にする。

無理のサインが出たら、量を減らし、速度を落とし、休む。

休むことは怠けではなく、続けるための調整だ。

昇進や名誉は他人の評価に左右される。

勉強も成果を急ぐほど、頭に入らなくなる。

その不安定なもののために、確実な土台を壊すのは割に合わない。

四十代以降は特に、快楽や成果を増やすより、苦痛を減らすほうが賢い。

余計な予定を減らし、惰性の付き合いを細くし、睡眠と回復の時間を守る。

そのほうが集中は戻り、結果も安定する。

大切なのは、何を達成するかだけではない。

どんな状態で毎日を過ごすかだ。

健康を守ったまま積み上げた前進だけが、後からも自分を助けてくれる。

(本記事は『求めない練習 絶望の哲学者ショーペンハウアーの幸福論』をもとに作成しました)