「壁一面が真っ赤」「誰が何の目的で…」新幹線のトイレで作業員が直面した「信じられない光景」写真はイメージです Photo:PIXTA

【後編】電車に乗って移動中、突然おなかが痛くなった!そんな時に実感する「列車トイレ」の有難さ。いかにして快適なトイレが作り上げられたのか。清掃現場も含む、日本の列車トイレについて解き明かす。※この記事は、鼠入昌史『トイレと鉄道』(交通新聞社)の一部を抜粋・編集したものです。

繁忙期の夜、新幹線のトイレは……

 新幹線が営業運転をしている時間帯は朝6時から日付が変わる0時まで。もちろんその間は、車両が絶え間なく基地を出入りする。さらに営業運転をしていない時間帯でも、朝からの営業に備えた準備が続く。だから、田端サービスセンターのTESSEIの従業員たちも、おおむね24時間体制だ。8~16時、14~22時、22~6時の三交代の勤務体制になっている。

 興味深いことに、トイレの汚れひとつとっても時間帯によって大きな違いがあるという。汚れがヒドイのは、想像通り週末や繁忙期の夜。お酒を飲んで新幹線に乗り込む人も多くなり、トイレの中に嘔吐物がある、なんてことも珍しくないという。ベテラン作業員が直面したエピソードを聞いてみると……。

「トイレの中に入ったら、壁一面が真っ赤だったことがありました。最初はびっくりするじゃないですか。もしも血だったらただごとじゃない。実際には赤ワインがぶちまけられていただけだったんですが……」(TESSEI担当者)

 血でなかったのはまだ良かったが、トイレの中に赤ワインをぶちまけるとんでもない輩がいるということが衝撃的だ。いったい誰が、何の目的で……。