列車のダイヤが乱れたときも大変だ。計画された車両が予定通り入ってこなくなったり、予定外の時間に急遽作業が発生したり。TESSEIのサービスセンターでは事前の計画に基づいて準備を整えているため、ダイヤが乱れると作業スケジュールや人材配置がすべて狂ってしまうのだ。
『トイレと鉄道』(鼠入昌史、交通新聞社)
それでも、汚物タンクが満タンのまま走るわけにはいかない。車両運用だけを考えればこのまま新函館北斗まで走らせたいところでも、汚物の抜き取りをしなければ、といったことも発生する。もちろんTESSEIのサービスセンターはこうした事態にも臨機応変に対応しなければならないのだ。
……と、こうして話を聞けば、実に過酷な環境の中で、ぼくらが日々使っている「快適な新幹線のトイレ」が実現しているということがよくわかる。やっぱり、トイレはキレイに使わなければいけませんね……。
「でも、基本的にはトイレはキレイですよ。インバウンドが増えていても、汚れが悪化したというようなこともありません。みなさん、楽しみに列車に乗られていますので。
それに、最近は新型車両の設計段階でも我々現場の声を聞いてくれるようになっているんです。ゴミ箱のサイズひとつとっても、少し違うだけで同じゴミ袋が使えなくなるとか、そういう問題が出てくる。効率が大事な作業ですから、設計でそのあたりまで配慮してくれるのはだいぶ助かります」(TESSEI担当者)







