写真はイメージです Photo:PIXTA
近年、親と仲良しで反抗期を経験しないまま育つ若者が急増しているという。こうした事実からZ世代は気骨のない大人しい世代とも言われるが、30年前のデータと比較すると、変わったのは若者ではなくむしろ親世代という衝撃の事実が浮かび上がる。Z世代の子を持つ家族の実像に迫る。※本稿は博報堂のシンクタンク、博報堂生活総合研究所『Z家族 データが示す「若者と親」の近すぎる関係』(光文社)の一部を抜粋・編集したものです。
親子の価値観のギャップは
ここ30年で一気に埋まった
かつては、子どもと親世代の間にはっきりとした価値観やライフスタイルの「断絶」がありました。前時代的な古い価値観を持つ親が、「こうしなさい」と押しつける。それに対して子どもは、「大人は何もわかっていない」と反発しながら自分なりの価値観を模索していく。
極端にいえば、子どもサイドから見ると「大人たちが選ぶものは古くてダサい」、大人サイドから見ると「若いやつらが選ぶものは奇抜ではしたない」という埋めがたい対立構造があったわけです。ところが、今の親子は激しくぶつかり合うことなく平和に仲良く共存しています。
その背景としておさえておきたいのが、ある時代までは世代や年齢によって分断されていた価値観や嗜好の違いが、目に見えて縮まってきているという現象です。つまり、親子間の「感覚のギャップ」がどんどん小さくなってきているのです。
私たちはこの現象を、年「齢」が「消」える──「消齢化」と呼んでいます。生活総研が1992年から隔年で実施している「生活定点」の調査結果をもとに説明しましょう。







