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なぜトランプ米大統領はイラン攻撃に踏み切り、長期戦も辞さない姿勢を強調するのでしょうか?1週間ほど前に行った演説をひも解くと、彼の頭の中がよく分かります。日本人からすると理解しがたい言動が多いトランプ氏が、なぜ米大統領に再選し、支持されるのか。大衆の心をつかむ「言語化」のポイントを、英語コーチングスクール経営の専門家が解説します。(トライズ代表 三木雄信)
トランプ演説はイラン攻撃を示唆していた?
2月28日、米国とイスラエルがイランへの大規模攻撃を開始しました。この数日前となる24日、米トランプ大統領は国の現状について大統領の見解を述べる「一般教書演説」を行っています。11月の中間選挙を前に、低下気味の支持率を何としても回復したいトランプ氏。実は、この演説の中でもイランに触れていました。《》内は和訳。
As president, I will make peace wherever I can, but I will never hesitate to confront threats to America wherever we must. That’s why in a breakthrough operation last June, the United States military obliterated Iran’s nuclear weapons program with an attack on Iranian soil known as Operation Midnight Hammer. For decades, it had been the policy of the United States never to allow Iran to obtain a nuclear weapon, many decades.
《大統領として、私は可能な限りどこででも平和を築きます。しかし、立ち向かわねばならない脅威に対しては、どこであろうと躊躇なくアメリカへの脅威を阻止します。だからこそ、昨年6月の画期的な作戦において、アメリカ軍は「ミッドナイト・ハンマー作戦」でイラン本土への攻撃を行い、イランの核兵器プログラムを壊滅させたのです。イランに核兵器の保有を断じて許さないことは、数十年にわたる、実に長きにわたるアメリカの政策でした。》
この続き(イランに関して)は次ページで詳しく解説します。なぜトランプ氏が今回のイラン攻撃に踏み切ったのかが、よく分かる発言をしています。
トランプ氏は一般教書演説史上最長となる1時間40分弱もしゃべり続けました。同月20日には相互関税が米最高裁で違憲と下され、支持率は低下しています。一方で「MAGA思想」(アメリカを再び偉大に)に共感する強固な支持層がいるのも事実です。
日本人からすると理解しがたい言動が多いトランプ氏ですが、なぜ米大統領に再選し、支持されるのでしょうか? 演説全体を分析すると、大衆の心をつかむ「言語化の達人」であることが分かります。







