「うちの子、ノートがぐちゃぐちゃで……」
「丁寧に書きなさいと言っているのに、全然直らない」
そう悩む親御さんは多いですが、実はノート指導には多くの家庭が気づかずにやってしまう“落とし穴”があります。良かれと思って言っている一言が、子どものやる気を奪ってしまうこともあるのです。では、子どものノート力を本当に伸ばすには、親はどのように関わればいいのでしょうか。本記事では、「ノート」の書き方が学力に直結するという、カリスマ家庭教師安浪京子先生の著書『中学受験必勝ノート術』(ダイヤモンド社刊)の中から、一部抜粋・編集してお届けします。
OKノートの例(「中学受験必勝ノート術」安浪京子著より)
「ノートの書き方」を教えるとき、親がやりがちな3つの失敗
「うちの子、ノートがぐちゃぐちゃで……」
「丁寧に書きなさいと言っているのに、全然直らない」
こうした悩みを持つ親は少なくありません。実際、ノートは子どもの学力と深く関係しています。ノートは、思考を整理して、それを自分や相手(採点者)に伝える練習をするための道具だからです。
しかし、ノートの書き方を教えようとすると、多くの家庭で同じ問題が起きます。
「親が一生懸命教えているのに、子どもがやる気をなくしてしまう」
実はその原因の多くは、親の関わり方にあります。子どものノート力を伸ばすために、ぜひ意識してほしい3つのポイントがあります。
①完璧を求めない
親はどうしても、本書に載っている「OKノート」のような例を思い浮かべてしまいます。
・行頭がそろっている
・罫線の中に数字がきれいに収まっている
・文字が丁寧で読みやすい
しかし、こうしたノートは一朝一夕で書けるものではありません。
実際に子どもたちのノートを見てみると、6年生であっても、最初は
・字が雑
・書き方がバラバラ
・重要な部分がどこかわからない
といった状態がほとんどです。
大人の目で見ると「すぐにできそう」「些末なこと」と思いがちですが、子どもにとってはそれほど簡単ではありません。無理やり書かせたノートは子どもに何のノウハウも残しません。「今日はここまでできればOK」とハードルを下げることで、子どもは少しずつ書き方を改善していきます。
②変化を見つけて、とにかく褒める
ノートの書き方を変えることは、子どもにとって想像以上に大変です。
これまで雑に書いていた子どもにとって、「ルールに沿って丁寧に書く」というのは、非常に面倒でハードルの高い作業です。そのため、最初のうちは時間がかかったり、思うように書けなかったりすることも多いでしょう。
そんなときに大切なのは、できていない部分ではなく、できた部分を見ることです。
例えば、
「字を丁寧に書こうとしているね」
「前より読みやすくなったね」
こうした声かけは、子どもにとって大きな励みになります。人は認められることで、「もっとやってみよう」という気持ちになります。ノート術を身につけるうえでも、この積み重ねが非常に重要です。
③「教える」のではなく、一緒に考える
親がノートの書き方のノウハウを吸収して、子どもに教えるスタイルは親子喧嘩を引き起こしやすくなります。それよりもおすすめなのは、子どものノートを手元に置いて、たとえば本書のOK例とNG例を照らし合わせながら、「こうするとわかりやすいね」「これならできるんじゃない?」などと、子どもの目線に立って一緒に考えるスタイルです。
親が「先生」になるのではなく、「一緒に工夫するパートナー」になることで、子どもは主体的にノート作りに取り組むようになります。
ノートは「学力」と「心の状態」を映す
もう一つ覚えておいてほしいことがあります。
ノートは、単なる学習記録ではありません。子どもの心の状態を映す鏡でもあります。
たとえば、
・字が急に雑になる
・書く量が減る
・正答率が下がる
こうした変化があるときは、子どもからのSOSの可能性もあります。
「どうしてできないの?」と責めるのではなく、子どもをよく観察し、会話して、「勉強よりも大切な部分」に目を向けるきっかけにしてください。
「ノートは、子どもの変化に気づくための大切なヒントにもなるのです。
*本記事は、「中学受験必勝ノート術」から、抜粋・編集したものです。



