朝夕の電車のなかは、スマホ、スマホ、スマホ、ときどきタブレット。チラリと見える画面には、LINEかパズドラ(パズル&ドラゴン)ばかり。スマホさえあれば、最新の情報、音楽、ゲームなど何にでも容易にアクセスできるため、最近、通勤時間が楽しくなった、あるいは充実したという人も少なくないだろう。
総務省の調査(平成24年通信利用動向調査)によると、スマートフォンの2012年末の世帯普及率が49.5%と、29.3%だった前年末から大幅に伸び、もはや「スマホが当然になった」といってもいい。そんな今、従来型携帯電話を使う、いわゆる“ガラケーユーザー”は何をして楽しんでいるのだろうか?
「ガラケーで事足りますから」は
単なる強がりではなかった!
「電車でパカっと携帯を開くだけで、周りの人に見られてる気がするんですよね」
こう語るのは、未だガラケーの使い手であるAさん(31歳)。ただ、一車両にガラケーユーザーが1人いるかいないか、という時代になったにもかかわらず、Aさんはガラケーを愛用することに全く引け目を感じてはいない。
――今も“ガラケー”って不便じゃないですか?
「何の問題もないですよ」
――スマホほしいなって思いません?
「いいなと思うこともありますけど、うらやましくはないですね。事足りますから」
――でも、スマホがあるとLINEとかもできて便利ですよ?
「いえ、ガラケーでもLINEはできますから。事足ります」
――え!? ガラケーでもLINEできるんですか?