高血圧を放置すると「脳」が真っ先にマズいことになる
「人の名前が出てこない」「今やろうとしたことを忘れた」――そんな日常の些細な物忘れは、もしかすると脳からのSOSかもしれません。『脳の専門医が教える 100歳までボケない脳』(ダイヤモンド社)は、7000人の脳を診察し、3000本以上の論文を読破した専門医が「一生ボケない脳のつくり方」を徹底解説した1冊。カギとなるのは、脳の免疫細胞「ミクログリア」。生活習慣の乱れによってミクログリアが暴走すると、認知症の引き金になる一方、上手に味方につければ、いつまでも若々しい記憶力を保つことができるのです。難しいトレーニングは必要ありません。【血圧】【食事】【睡眠】【速歩】【呼吸】【お酒】という毎日の生活を見直すだけの6つの習慣術で、100歳まで健やかな脳を育てていきましょう。
※本稿は、『脳の専門医が教える 100歳までボケない脳』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。

【脳の専門医が教える】「血圧くらい大丈夫」が危険…認知症を招く血管老化の正体Photo: Adobe Stock

生命の鮮度を左右する「不可視のバロメーター」

「人は血管とともに老いる」これはカナダの著名な内科医ウィリアム・オスラーの、あまりにも有名な言葉です。それにしても、なぜ私たちは血管と「ともに」老いてしまうのでしょうか?

全細胞の命運を握る「超・物流システム」の役割

私たちの全身の細胞は、ミクログリアのような高度に専門化された脳細胞に至るまで、すべて血液によって養われています。「酸素」と「栄養素」を運び、「二酸化炭素」と「老廃物」を運び去る。この血液循環こそが、生命活動の基盤なのです。

この大切な血液を運ぶ「血管」は、まさに身体という国家を支える最重要のインフラであり、ライフライン(生命線)にほかなりません。

「修繕」はできても「一新」は叶わない生身の現実

ところで、社会のインフラである水道管や下水道管は、老朽化すれば「交換」が可能です。日々、どこかで工事が行われ、新しい管にとり替えられています。しかし、私たちの身体のライフラインには、その「交換」が利きません。