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2026年の人工知能(AI)半導体業界で最も困難なことは、大きな数字がもはやそれほど大きく感じられなくなったことかもしれない。
米半導体大手ブロードコムの数字は同業のエヌビディアほど大きくはない。しかし、かつてアップルに供給する無線周波数(RF)チップで知られたブロードコムは、独自の強力なAI半導体事業を築き上げてきた。その強さは、同社が4日、この事業の売上高は27年に1000億ドル(約15兆7500億円)を突破する「見通しが立った」と発表したほどだ。ブロードコムの通期売上高は現在、700億ドル弱となっている。
だがエヌビディアと同様に、ブロードコムもこうした驚異的な予測で投資家を感心させるのに苦労している。
25年11月-26年1月期(第1四半期)決算の発表を受けて、ブロードコムの株価は4日の時間外取引で上昇したが、直近では大きく下げていた。前回発表した決算も市場予想を上回ったものの、株価はそれ以降、20%余り下落していた。
エヌビディアの株価は、先週の好調な四半期決算発表以降、6%超下落している。一方、AI開発にそれぞれ数千億ドルを投じているマイクロソフト、アマゾン・ドット・コム、そしてグーグルの親会社アルファベットの株価は、年初来でマイナス圏に沈んでいる。
現時点で、こうしたAIに対する不安感を払拭(ふっしょく)するのは、もはや一企業の力では難しいだろう。だがブロードコムは少なくとも努力を続けている。
同社によると、11-1月期のAI半導体の売上高は前年同期の2倍以上にあたる84億ドルとなった。同社は2-4月期には107億ドルに達すると見込んでおり、これはウォール街の予想を15%上回る。







