【解説】日常生活が最強のトレーニング場に!

「仮説」と「検証」のサイクルは、テスト用紙の上だけで終わらせるのは非常にもったいないスキルです。実は、この力は毎日の生活のなかでいくらでも鍛えることができます。

たとえば、友人との何気ない会話や、好きな映画やドラマを見ているとき。「なぜ今、相手は言葉に詰まったのだろう?」「主人公がこの突飛な行動をとったのはなぜか?」と、少しだけ立ち止まって「仮説」を立ててみてください。そして、その後の展開や相手の反応から答え合わせ(検証)を行う習慣をつけることで、自然と心情を読み取るスピードが上がっていきます。

感情の「語彙力」をアップデートしよう

また、より精度の高い「仮説」を素早く立てるための強力な武器となるのが「感情の語彙力」です。「嬉しい」「悲しい」「怒る」といった単純な言葉だけでなく、「もどかしい」「後ろめたい」「晴れがましい」「やるせない」など、複雑な心模様を表現する言葉の引き出しを意識して増やしておきましょう。

自分の中に言葉のストックが豊富にあるほど、問題の状況にぴったりの仮説を瞬時に、かつ的確に導き出せるようになります。

「国語力」は一生モノの武器になる

心情問題を論理的に解くこのアプローチは、他者の意図や状況を正確に読み取る力そのものです。テストでの得点力アップに直結するのはもちろんのこと、将来社会に出てからも、円滑な人間関係を築き、ビジネスの場で相手の隠れたニーズを把握するための「一生モノのスキル」として必ず役立ちます。

ただ漠然と文章を追うのではなく、今日からぜひ、名探偵のように自分なりの「仮説」を立てる面白さを味わいながら、問題文に向き合ってみてください。

※本稿は、『成績アップは「国語」で決まる! 偏差値45からの東大合格「完全独学★勉強法」』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。