「ついヤバいと言ってしまう」「自分の考えをうまく言葉にできない…」。
言いたいことがないワケではないのに、うまく言葉にできない。あなたにも、そんな悩みはありませんか?
小学校から企業研修、さらには少年院まで、さまざまな現場で教えてきた小説家が教える、世界一やさしい「言語化」にまつわる授業。知ってしまえば、今は語彙力ゼロでも、話し下手でも、「自分の言葉」でちゃんと話せるようになれてしまう!
本記事では、子どもも読めて、大人も楽しいビジネス書『小学生でもできる言語化』から、著者の田丸雅智氏にヒントをうかがった。(構成/ダイヤモンド社・秋岡敬子)
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Q.子どもを伸ばすために重要なこととは?
――子どもの言語化能力を上げるために、親が一緒にできることってありますか? 親がサポートしてあげられることがあれば知りたいです!
子どもの質問にはちゃんと答える
田丸雅智氏(以下、田丸):そうですね。僕が思うのは、まずいろんな言葉に触れさせてあげることだと思います。日常会話の中で。
たとえば、道を子どもと歩いていて、花が咲いていたとしますよね。
自分の頭の中だけで「綺麗な花が咲いてるな」と終わらせるんじゃなくて、言葉にして子どもと共有してみる
「ここに花が咲いてるね」と。
それで子どもが「あ、本当だ」と気づいたら、色や形、大きさ、見てどう感じたかなどを、簡単でもいいので一緒に言葉にしてみる。
花の種類の話になったなら、「これ、なんて花なんだろうね?」と一緒に調べる。家に帰って図鑑で見てもいい。
身の回りのものと言葉をつなげたり、感覚や感情と言葉をつなげたりする手伝いをしてあげるのが大事だと思います。
それから、子どもに「その言葉ってどういう意味?」と聞かれたときに、ちゃんと丁寧に説明してあげる。そういう積み重ねなんじゃないでしょうか。
無意識にしているNG行動・ワースト1
――「ちゃんと子どもに考えさせる」ということも、同じくらい大事ということですよね。
田丸:まさにその話題で言おうと思っていたことがありました。
ぼくは、大人が子どもの“言葉を奪っている場面”ってすごく多いと思ってるんです。
書き方講座にも共通しますけど、子どもが言おうとしていることを、親や大人が先回りして全部言ってしまう。
子どもが言いかけている途中で遮って、「つまりこうでしょ?」と大人が言葉にしてしまう。
時間がないときは仕方ない面もありますし、常にというのは現実的に難しいかと思います。
その上で、がんばって言おうとして子どもがもごもごしているときに「こういうこと?」と言ってしまうのも含めて、僕はそれを「言葉を奪っている」と感じます。
それって言葉の力だけじゃなくて、言葉と密に絡む思考する力を奪っているとも思います。
情緒や想像力、創造性にも影響すると思うし、自主性や自尊心にもつながる。いろんな部分に影響が出る。
だから、大事なのは“待つ”ことだと思います。
子どもが何かを表現しようとしているときに、必要に応じてサポートはしてあげながらも、ちゃんと待つ。
講座でも同じで、質問したあと、ついこちらが言いたくなったり、他の人が次々と手を挙げていて焦ったりすることもあるんですけど、それでも絶対に待つ。
ほかの人には「ごめん、ちょっと待っててね」と伝えつつ、目の前のその子の中から言葉が出てくるのを待つ。これは本当に大事なことのように思っています。
――『小学生でもできる言語化』も、田丸さんの書き方講座のスタンスが反映されていますよね。読者を絶対に否定せず、寄り添いながらも教えてくれる文体は、こういった経験があるからなのか…! 大人であれ子どもであれ、自分の言葉を見つけるまで、そっと待つことが、その人にとっていちばんのサポートになるのかもしれないですね。
(本記事は、田丸雅智著『小学生でもできる言語化』の著者インタビューです。)









