「ついヤバいと言ってしまう」「自分の考えをうまく言葉にできない…」。
言いたいことがないワケではないのに、うまく言葉にできない。あなたにも、そんな悩みはありませんか?
小学校から企業研修、さらには少年院まで、さまざまな現場で教えてきた小説家が教える、世界一やさしい「言語化」にまつわる授業。知ってしまえば、今は語彙力ゼロでも、話し下手でも、「自分の言葉」でちゃんと話せるようになれてしまう!
本記事では、子どもも読めて、大人も楽しいビジネス書『小学生でもできる言語化』から、著者の田丸雅智氏にヒントをうかがった。(構成/ダイヤモンド社・秋岡敬子)
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Q.「心配だな」と思う子どもの特徴はなんですか?
――田丸さんの書き方講座では、小学生から高校生、さらには少年院の子どもたちに向けてまで実施していると聞きました。さまざまな子どもたちを見ていて、「ちょっと心配だな」と思う子どもの特徴はありますか?
「コンテンツ」に飲み込まれていることがある
田丸雅智氏(以下、田丸):これは僕自身も結論が出ていないことなんですけど、書き方講座のときに、子どもが「マイクラの世界」や「ポケモンのリザードン」のような、既存コンテンツの内容をそのまま書いた、いわゆる二次創作の作品を見せてくれることがあって。
もちろん、それも大いにありです。
二次創作は書くハードルを下げてくれる側面があると思いますので、「まずは自分で書いてみる」という入口として機能するんじゃないかなとは思っています。
その上で、安易にすすめるのは違うのかもとも感じていて……というのも、講座で二次創作の作品を書いてくれている方の中に、コンテンツに飲まれているというか、快楽が先に立って、あまり考えずに脊髄反射的に書いているように見える方もいなくはなくて……。
もちろん、ちゃんと考えて二次創作してる子もいるはずだし、決めつけるようなことはしたくありません。
でも、もし僕が二次創作の作品を肯定したことで、そのお子さんの能力を伸ばすさまたげになっていたらと思うと、怖さはあります。今も葛藤があるのが正直なところです
――以前、書き方講座に同行させてもらいましたが、その時も『進撃の巨人』の設定で書いてた子がいましたね。でも、田丸さんは褒めていたので、「先生の中でぶっちぎりに優しいのでは…!」と勝手に感動していました(笑)。
田丸:やっぱり作品は尊いものですからね。それに、がんばってくれて、僕もとてもうれしかったんです。
でも、その方とは別の話として、二次創作はどこまで力をはぐくむことにつながるのだろう、という疑問は残ります。
正直、誰か検証してくれないかなと思うくらいです(笑)。もしデータがあれば教えてほしいです。
――でも確かに、ゼロから自分で考えるよりも、自分の好きなものをベースにして書くほうが、書きやすいという気持ちも分かります。
田丸:そうなんですよ。だから余計に難しいんですよね。
――『小学生でもできる言語化』の中にも、「まずは身の回りのものを言葉にしてみることから始める」というワザが登場しますよね。好きなものをきっかけにすることも大切ですが、そこから一歩踏み込んで、自分の言葉で考えてみること。そのプロセスこそが、言語化につながる思索の第一歩なのかもしれませんね。
(本記事は、田丸雅智著『小学生でもできる言語化』の著者インタビューです。)









