先輩「そう。だから、興味がないものは自慢にもマウントにも聞こえない。劣等感があるからムカムカする。うらやましいと思うから、嫌な話に聞こえる。自慢話もマウントも自分の欲望と素直に向き合う機会だ。つまり、軽く聞けるようになるには、自分のなかの劣等感と向き合うことが肝心だ」

安達「なるほど……」

先輩「そう考えると、相手は自慢をしているつもりがなくても、マウントをとっているつもりがなくても、こっちが勝手にそう思ってしまっていることもたくさんある。とくに上に立つ人は、妬まれることはできるだけ避けなくてはいけないから、『謙虚に振る舞え』と言われる」

自慢話・マウントをスルーする方法2
自分の欲求に素直になる

先輩「人の話を聞いて、『あ、なんかザワザワするな』と思ったら、まずは自分の欲を掘り出す。なぜ話を聞いてイラッときたのか、本当にそれがうらやましいのかを冷静に考えると、意外に『あっ、とくにうらやましくないわ。隣の芝が少し青く見えただけ』ということはよくある」

安達「ふーん……」

先輩「正体が見えてしまうと、対処は難しくない。『あっ、別にいらないわ』で終了。会食とかでの『昔の武勇伝』なんかは、これでサクッとかわして、メシに集中すればいい」

安達「なるほど」

先輩「そして逆に、『超うらやましい』と思ったら、そのときは謙虚に『学べることがあるか?』と振りきってしまうのも楽になる。ノウハウを入手するチャンスと思えば、それほど面倒でもない。そのときは『教えてください』でOK」

自慢話・マウントをスルーする方法3
「むしろかわいい」と達観する

先輩「あと最後の1つは、『むしろ、かわいい』と思ってしまうこと」

安達「どういうことですか?」

先輩「自慢話もマウントも普通は嫌われる。でも、みんなそれを知っているのに思わずやってしまう。『こんな人でも褒められたいんだな、人間なんだな』って、思えば腹も立たない。突き抜けるとむしろ『かわいいなこの人」とだんだん思えるようになる』

安達「本当ですか?」

先輩「本当だよ。試してみな」