屋上で会話する2人のビジネスパーソン写真はイメージです Photo:PIXTA

話術に自信のある人ほど、「話がおもしろい」と褒められるとつい舞い上がってしまう。しかし、それは相手の手の平で踊らされているだけかもしれない。一流は「話す力」よりも「聞く力」を重視する。あなたが気持ちよく喋っている時、聞き上手は何を引き出そうとしているのか?※本稿は、安達裕哉『コミュ力が高い人が話しながら意識していること』(日本実業出版社)の一部を抜粋・編集したものです。

「話すスキル」よりも
「聞くスキル」のほうが大事

 社会で本当に怖いのは、いったいだれだろうか?わかりやすく怒鳴り散らす人ではない。「下の人の話をちゃんと聞く」人が、じつは怖い人たちだ。「コミュニケーションお化け」とでも呼ぶべきだろうか。

 いったいなぜ怖いのか。それは、「聞くスキル」を駆使できる権力者には、ごまかしが効かないからだ。

 社会人になると「話すスキル」よりも「聞くスキル」が圧倒的に重要になる。

 これには2つ、理由がある。1つは、相手の情報を取るため。そしてもう1つは、相手との関係を良好に保つため。

 もう少しイヤな言い方をすれば、相手をいい気分にさせるためだ。

相手の地雷を踏まないよう
客観的事実だけを返答する

 相手の情報を取ることは、コミュニケーションを有利に進めるための基本中の基本だ。

 相手のことを知らないと、地雷を踏む可能性がある。たとえば、何気なく放った「先輩は入社何年目なんですか?」という質問に対して、先輩が心の中で「悪かったな、俺はもう10年目だけど、平社員なんだよ」と思う地雷を防げる。