◆将来の認知症を防ぐカギは「地球2周半のインフラ」の若返りにあった
『脳の専門医が教える 100歳までボケない脳』(ダイヤモンド社)は、7000人の脳を診察し、3000本以上の論文を読破した専門医が、科学的根拠に基づいて「一生ボケない脳のつくり方」を徹底解説した1冊。【血圧】【食事】【睡眠】【速歩】【呼吸】【お酒】の習慣術で、100歳まで健やかな脳を育てるノウハウを紹介する。
※本稿は、『脳の専門医が教える 100歳までボケない脳』(ダイヤモンド社)をもとに編集したものです。
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認知症予防の鍵は「地球2周半のインフラ」を守ること
「最近、物忘れが増えてきた」「将来の認知症が不安」……そんなお悩みを抱える方へ。実は、その脳の衰えのサインは、あなたの「血管」が発しているSOSかもしれません。
突然ですが、日本人の死因の内訳をご存じでしょうか? 第1位がん(悪性新生物)、第2位心臓病(心疾患)、第3位老衰、第4位脳卒中(脳血管疾患)となっています(出典:厚生労働省『令和6年人口動態統計』)。
ここで注目すべきは、2位と4位です。心臓病と脳卒中、これら2つの深刻な病は、実は「血管の老化」という共通の根から生じています。その発端こそが「動脈硬化」です。
私たちの体内に張り巡らされた血管ネットワークの総延長は、およそ10万km。ピンとこないかもしれませんが、なんと地球を約2周半もする途方もない長さです。この驚異的なインフラ網のうち、特に深刻な老化の危機にさらされているのが「動脈」なのです。
血管の老化が「もの忘れ」を加速させる理由
では、なぜ動脈の老化が「もの忘れ」や「認知症」の不安につながるのでしょうか? それは、脳が膨大な血液(酸素と栄養)を必要とする臓器だからです。
動脈硬化が進むと、脳へ血液を運ぶパイプが狭く、硬くなります。すると、脳の細胞が慢性的な栄養不足に陥り、記憶を整理したり引き出したりする機能が少しずつ低下してしまうのです。つまり、血管を若々しく保つことこそが、最も確実な「認知症予防」に直結します。
血管を若返らせる!
今日からできる3つのノウハウ
大切な記憶を守るため、今日からできる血管のケアをご紹介します。
●青魚で血管の大掃除:サバやイワシに含まれるEPA・DHAなどの良質な脂は、血管をしなやかに保ち、動脈硬化を防ぐ効果が期待できます。お刺身や缶詰でも構いませんので、積極的に食卓に取り入れましょう。
●「こまめな水分補給」でドロドロの血液を防ぐ:体の水分が減ると血液がドロドロになり、血管の壁に負担がかかります。起床時、入浴の前後、就寝前など、コップ1杯の水を飲む習慣をつけてください。
●1日20分の「速歩」:少し息が弾む程度のウォーキングは、全身の血流を促し、血管の内側を若返らせる最高のトレーニングになります。
血管の健康は、いつまでもクリアな思考と記憶を守る命綱です。見えない体内インフラをいたわり、安心できる未来を築いていきましょう。
※本稿は『脳の専門医が教える 100歳までボケない脳』(ダイヤモンド社)をもとに編集したものです。









