ホーリー・ゴーバンさんは海外生活という冒険に胸を躍らせてニューヨークを出発した。向かった先は、約5000キロ離れた英スコットランドの石畳の町にあるセント・アンドリューズ大学だ。ところがニューヨークのアッパー・イーストサイドからやって来たゴーバンさんのルームメイトは、同じニューヨークのロウアー・マンハッタン出身の学生だった。「実際、どこに行っても聞こえてくるのは米国英語ばかり」とゴーバンさんは言う。「スコットランドならではの国際的な経験を求めてここに来たはずなのに、米国人が多すぎる」絵のように美しいキャンパスを持つセント・アンドリューズ大学は、かつては米東海岸の富裕層が通う私立高校の生徒たちの「知る人ぞ知る進学先」だった。しかし、今では全学生の約2割が米国人だ。英高等教育統計局(HESA)によると、セント・アンドリューズ大は昨年、2200人を超える米国人学生が在籍し、オックスフォード大学を抜いて「英国で最も米国人学生が多い大学」になった。