最近、こんな症状はありませんか? 寝つきが悪い、夜中に目が覚める、嫌な夢をよく見る、こめかみがズキズキ痛む、ときどき動悸がする、理由もなく不安になる
病院に行くほどではないけれど、なんとなく体調がすぐれない――。
そんな不調を「年齢のせい」「ストレスかな」とやり過ごしている人も多いかもしれません。けれど東洋医学では、こうした症状の背景に体の“めぐり”の滞りがあると考えます。今回は、書籍『すっきり自力整体』著者・矢上真理恵さんに、“体の詰まりチェック”“睡眠と感情を整える自力整体”を教えていただきました。
構成:依田則子 写真:榊智朗

【整体のプロが指南】眠りが浅い・夢が気になる人にやってほしい、体をゆるめる簡単セルフケア

自律神経が乱れている? と感じたらチェック

 長い冬が終わり、最近は春を通り越して一気に暑くなるような気候。
急な気温変化の影響で、眠りが浅い、頭がすっきりしない、気分が晴れないといった不調を感じる人が増えています。

 季節の変わり目は、自律神経が乱れやすい時期。血流や水分のめぐりが悪くなり、不眠、疲れ、気分の落ち込みなど、さまざまな不調につながります。

 まずは、今の状態をチェックしてみましょう。

【整体のプロが指南】眠りが浅い・夢が気になる人にやってほしい、体をゆるめる簡単セルフケア書籍『すっきり自力整体』より

【問診】
 ⊡ 寝つきが悪い・悪夢を見る
 ⊡ 左肩が重い・痛む
 ⊡ 小指がしびれる・力が入りにくい
 ⊡ こめかみ頭痛、首の側面がこる
 ⊡ 動悸や胸の圧迫感がある
 ⊡ 口の乾き、のどの違和感
 ⊡ ストレスをため込みやすい

【結果】
 3つ以上当てはまる場合、体のめぐりが滞っている可能性があります。
 東洋医学では、こうした状態は「心(しん)」のバランスが乱れていると考えます。
 そのため、寝つきが悪い、悪夢を見る、動悸がする、気分が落ち込みやすいといった症状が出やすくなります。

ほぐすとラクになる「小指から頭」のルート

 おすすめなのは、東洋医学の“気血の通り道”とされる経絡(けいらく)をゆるめること
 とくに整えたいのが次の2つです。

 ◆心経(しんけい)
 心臓から手の小指へつながる経絡。
 滞ると動悸、不眠、不安感などが出やすくなります。

 ◆小腸経(しょうちょうけい)
 小指から腕、首、頭へとつながる経絡。
 滞ると後頭部の頭痛、首コリ、四十肩・五十肩などにつながります。

【整体のプロが指南】眠りが浅い・夢が気になる人にやってほしい、体をゆるめる簡単セルフケア書籍『すっきり自力整体』より

小指から頭の詰まりを流す「自力整体」

 この2つの経絡をゆるめると、睡眠や感情のバランスが整いやすくなります

 ここでは、小指から頭までの詰まりを流す簡単な自力整体をご紹介します。
 これだけでも、頭の詰まりが抜けてすっきりします。

 実践方法は、次の画像を参考にしてください(※画像は『すっきり自力整体』より)。

【整体のプロが指南】眠りが浅い・夢が気になる人にやってほしい、体をゆるめる簡単セルフケア

 ◎詰まりを流すツボほぐし
 ※タオルを用意

【手順1】
 ◆仰向けになり、片方の小指をつかみ、ゆっくり反らせます(左右)。深呼吸を数回

【手順2】
 ◆両手の指を組んで、首の後ろのツボ「風池(ふうち)」を親指の腹で押さえながらゆっくり腰を持ち上げます。深呼吸を数回

 ※風池は耳の後ろのくぼみ

【手順3】
 ◆タオルを首の後ろにかけ、頭をゆっくり引き上げます。深呼吸を数回

 時間に余裕のある日は、書籍『すっきり自力整体』で紹介している動画でわかる「20分ショートレッスン」で、全身をしっかり整えるのもおすすめです。

『すっきり自力整体』では、このほかにも整体プロの技法を応用したデトックスメソッドを多数掲載。老廃物の排出、コリや痛みの緩和、不定愁訴やゆがみの解消まで、自分でできる整体の実践法を紹介しています(★54分の動画付き)。

矢上 真理恵(やがみ・まりえ)
矢上予防医学研究所代表取締役
1984年、兵庫県生まれ。高校卒業後単身渡米、芸術大学プラット・インスティテュートで衣装デザインを学び、ニューヨークにて独立。成功を夢見て、徹夜は当たり前、寝るのはソファの上といった多忙な生活を続けた結果、心身のバランスをくずし動けなくなる。そのとき、父・矢上裕が考案し約1万5000名が実践している「自力整体」を本格的に学び、心身の健康を取り戻し、その魅力を再発見。その後、自力整体ナビゲーターとして、カナダ、ヨーロッパ各地、イスラエルにて、クラスとワークショップを開催。さらに英国の名門セントラル・セント・マーチンズ大学院で「身体」をより体系的に学び、2019年に帰国。現在、国内外の人たちに自力整体を伝えながら、女性のための予防医学をライフワークにしている。著書に、『すごい自力整体』『すぐできる自力整体』(ダイヤモンド社)がある。

自力整体オフィシャルウェブサイト
https://www.jirikiseitai.jp/

監修者:矢上 裕(やがみ・ゆう)
矢上予防医学研究所設立者、自力整体考案者、鍼灸師・整体治療家
1953年、鹿児島県生まれ。関西学院大学在学中の2年生のとき、予防医学の重要性に目覚め、東洋医学を学ぶため大学を中退。鍼灸師・整体治療家として活躍するかたわら、効果の高い施術を自分でできるように研究・改良を重ね「自力整体」を完成。兵庫県西宮市で教室を開講、書籍の出版やメディア出演などで注目され、全国から不調を抱える人々が続々と訪れるようになる。現在約400名の指導者のもと、約1万5000名が学んでいる。著書に『自力整体の真髄』『はじめての自力整体』『100歳でも痛くない 痛みが消える自力整体』(ともに新星出版社)など多数。自力整体の書籍は累計32冊、総発行部数は77万部を超える。遠隔地の人のために、オンライン授業と通信教育もおこなう。
※自力整体は矢上裕の登録商標です。