株価の乱高下に翻弄され、心が休まらない――。
そんなあなたに、とっておきの本がある。「『金持ち父さん 貧乏父さん』以来の衝撃の書」と絶賛されている『JUST KEEP BUYING』と『THE WEALTH LADDER 富の階段』だ。いずれも全米屈指のデータサイエンティストが、日本人向けに投資の原理原則を書いた本だ。今回は、令和の怪物的ベストセラー『お金の大学』の両@リベ大学長に大絶賛されている『THE WEALTH LADDER ウェルス・ラダー』について「今後一切のお金に関する悩みが消えた」と言うライターの小川晶子氏に緊急寄稿してもらった。(構成/ダイヤモンド社・寺田庸二)
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教育と収入の関係
一般に、教育レベルが高くなるほど収入が高くなると言われている。
資産形成の長期的な戦略を示した話題の本、『THE WEALTH LADDER(ウェルス・ラダー)』によれば、2022年のアメリカにおける高卒世帯の世帯収入の中央値は約5万3000ドルであるのに対し、大卒世帯では約11万8000ドル。実に倍の開きがある。
大卒の学位だけが収入差の原因ではないが、教育レベルによる収入格差は、資産レベルにかかわらず全体的に見られるという。
お金持ちでなくても、教育レベルが高ければ収入が多いということだ。
教育を受けるにはお金がかかるが、それ以上にリターンがあるといえる。
著者のニック・マジューリ氏は「教育は一種のレバレッジである」と述べている。
この場合、活用するのは他人の時間やお金ではなく、自分の知識である。
この観点からすれば、教育は株式や債券のような「資産」であるとみなせる。
教育は、株式や債券より優れた資産だと言える。
なぜなら、いったん身につければ、誰にも奪われることがないからだ。
(――『THE WEALTH LADDER』p.153)
若い人ほど、この資産のレバレッジがきいてくる。
将来にわたって高いリターンが得られるからだ。
集中的に働くことで得られる「複利効果」とは?
教育は、学校でだけ与えられるものではない。
仕事をする中で技能を身につけ、知識を得ていくこともできる。
OpenAIのCEOであるサム・アルトマンは、「若い頃に一度も受けたことのない、最も貴重なアドバイス」として、キャリアの早い段階で努力し、それをレバレッジにして複利効果を得ることだとポッドキャストで話している(本書に引用がある)。
キャリアの初期に懸命に働く中で、スキルアップし、学ぶことが、その後ずっと恩恵を与えてくれるというのである。
何を学ぶべきか?
ただ、時代が急速に変化していくなかで、「何を学べばいいのか?」という疑問があるのではないだろうか。
サム・アルトマンが言うように、キャリアの初期に集中的に働くことが「複利効果のある学び」であるとするなら、キャリアの選択をどうすればいいか? という問題でもある。
『THE WEALTH LADDER』では、「富を築く」という視点を持って、キャリア選択のフレームワークを提示している。
・得意なこと
・興味があること
・人がお金を出してくれること
これらのうち2つ以上当てはまる仕事を選ぶべきだという。
よく「興味があることを学ぼう」「興味を持てる仕事に就こう」と考えるが、「富を築く」観点から言うと、それでは足りない。レバレッジのきく資産にはなりにくいのだ。
たとえ現時点であまり興味を持っていなくても、得意であり、人がお金を出してくれることであれば試す価値がある。人に喜ばれ、仲間が増えていくと、何であれ情熱を傾けられるようになるものだ。
得意で、興味はあるが、「人がお金を出してくれること」ではない場合はどうだろうか?
マジューリ氏は「今すぐには難しくても、いずれは道が見えてくる」と言っている。得意なことなら、価値を生み出しやすいからだ。
マジューリ氏自身、パーソナルファイナンスに関するブログを書き続けて収入につながった経験がある。軌道に乗るまで他の収入源を確保する必要があるが、道はあるということだ。
教育とキャリアの選択に悩む人は、ぜひ本書を参考にしてみてほしい。
(本稿は、『THE WEALTH LADDER 富の階段』に関する完全書き下ろし特別投稿です。)











