ついに、話題書『JUST KEEP BUYING』の続編『THE WEALTH LADDER 富の階段』が日本上陸。この世界的ベストセラーは『お金の大学』の両学長にも絶賛されている。お金持ちの共通点とは何か? ライターの照宮遼子氏に寄稿いただいた。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局)

【お金持ちの共通点】三流は「使い道を考えない」、二流は「増やすことだけを考える」、では一流は?Photo: Adobe Stock

「誰にも迷惑をかけずに死にたい」
――その願いが生む“静かな後悔”

遺産の分配も決めた。
生前整理も少しずつ進めている。
自分が死んだ後、誰にも迷惑をかけないようにきちんと備えている。

でも、ふと「自分が生きた証は何だろう」という考えがよぎる。

銀行の通帳残高は、確かに家族の役に立つかもしれない。
けれど、それは自分が生きた意味を示すものではない。

「もっと早く、自分のお金で何ができるかを考えればよかった」
そんな思いに囚われてしまう人は少なくない。

世界的ベストセラー『ウェルス・ラダー』に学ぼう

名著『JUST KEEP BUYING』の続編で14か国以上で翻訳されているベストセラー『THE WEALTH LADDER 富の階段』の著者ニック・マジューリはこう述べている。

自分の資源を使って世の中にどんな影響を与えられるか、考えてみよう。
――『THE WEALTH LADDER 富の階段』(P.268)より

お金を残すことと、何かを残すことは違う。
資産があっても、それを使って自分が何を実現したかったのかが見えなければ、
ただの数字で終わってしまう。

家族に財産を遺すことは大切だが、
それだけでは自分が生きた意味は伝わらない。

本書によると、レガシーとは私たちの行動そのものであり、
お金はそれを増幅させるだけだという。

つまり、資産を持つことの本当の意味は、
それを使って自分が世の中に何を残せるかを考えることにあるのだ。

「三流」「二流」「一流」、
一体全体、何が違う?

三流は「お金を守ることだけを考え、使い道を考えない」。
二流は「さらに増やすことだけを考える」。
そして、一流は「自分の資源を使って世の中にどんな影響を与えられるかを考える」のだ。

資産を守りながらも、それを使って自分が何を残したいのか、
自分がどんな影響を世の中に与えられるか、そこに意識を向けている。

お金はただの道具にすぎない。
大切なのは、その道具を使って自分が何を成し遂げるかだ。

次世代のために使うのか、自分の情熱を形にするために使うのか、
その選択肢は無限にある。

本書を読んで気づいたのは、
資産を築くことがゴールではなく、
その資産を使って何を残すかが本当のゴールだということだ。

レガシーを考え始めるのに、遅すぎるということはない。
今からでも、自分の資源を使って何ができるかを考えることはできる。

自分が何を大切にし、何のために行動したか。
――それこそが、後世に残る価値なのだ。

本書は、その当たり前でいて難しい真実を教えてくれる貴重な1冊だ。

(本稿は、『THE WEALTH LADDER 富の階段』に関する特別投稿です。)