米国の液化天然ガス(LNG)生産会社の株価が急騰している。ガス価格の上昇が利益を押し上げるためだ。しかし投資家たちは、イラン危機がもたらす影響の裏面を見落としている。価格上昇は、業界の事業拡張計画を損なう形で需要構造を組み替える可能性が高い。LNGには原油と同じ地政学的な要衝がある。世界の供給量の約5分の1がホルムズ海峡を通過できずに足止めされている。こうしたLNGの大半は、イランのミサイル攻撃を受けたカタールのラスラファンで生産される。カタールによれば、生産施設の被害修復には最長で5年かかる見通しだ。このため供給の正常化は遅れ、国際価格は高止まりするだろう。この状況は、今も供給を維持できている米国のLNG生産業者にとって追い風となっている。急騰するスポット価格での取引が比較的多いlink icon=none linkend=https://www.wsj.com/market-data/quotes/VG type=EXTERNALベンチャー・グローバル/linkの株価は、開戦以降74%跳ね上がった。一方、供給量のうち長期契約で固定されている割合がより大きいlink icon=none linkend=https://www.wsj.com/market-data/quotes/LNG type=EXTERNALシェニエール・エナジー/linkの株価は25%上昇した。