米イスラエルとイランの間で成立した脆弱(ぜいじゃく)な2週間の停戦は、米経済にとって歓迎すべきニュースだ。だが米経済がすぐに正常な状態に戻ることは期待できない。ここ数週間、ガソリン価格の高騰と住宅ローン金利の上昇は、すでに生活費の高さに不満を抱いていた消費者をさらに苦しめた。エネルギー・輸送コストの上昇は企業の経営を圧迫した。イラン戦争の影響で株価が下落し、家計資産が減少したことで、個人消費が落ち込む恐れが出てきた。一部のエコノミストからは景気後退を懸念する声さえ上がり始めた。今、見通しは明るくなっている。米国人は8日、少しばかり裕福になって目覚めた。S&P500種指数は停戦のニュース以降、2.5%上昇している。そして、いずれガソリン代が安くなることも期待できる。米原油先物価格は8日に前日比16%安の1バレル=94.41ドルと急落した。