リスク許容度の範囲内の
投資でメンタルを守る

株価が暴落したときも「淡々と投資し続ける人」は何を考えている?→“資産の9割”を株に投じる30代の本音お金はこれで増やせます 失敗したくない人のための投資の教科書』(節約オタクふゆこ 著、アスコム、税別1700円)
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 暴落時でもメンタルを安定させるためには、知識や経験だけでなく、「自分のリスク許容度の範囲で株式投資を行う」ことが鉄則です。

 わたしがいま現在約6000万円ある資産の90%を「50%も下落する可能性がある」株式に投資しているのは、30代前半で単身のため「資産が半分になったとしても、生きていけるだろう」と判断しているからです。

 さらに、「倒産したら消えてしまう」リスクのある個別銘柄の高配当株投資に800万円以上も投資していますが、これも「最悪全額失っても、落ち込みはするが生きていける」という前提で行っています。

 つまり、わたしにとってのリスク許容度とは「なくなっても生きていくのには困らないならOK」という考え方です。

 リスク許容度を考える際に、忘れてはならないのが生活防衛資金の確保です。生活防衛資金とは、株式などの投資に全額を回さず、万一のときにも生活を守れるように残しておく最低限の現金のことです。一般的には、自分や家族の生活費の半年から1年分が目安とされています。わたしも投資資金とは別に、生活防衛資金として現金を確保しています。

 投資に回さない生活用の現金を確保したうえで、株式等の投資でいくらまで損失が許されるかを考えるのがリスク許容度ということです。

 リスク資産をどの程度持つかは人それぞれです。わたしは資産の90%を株式などのリスク資産に回していますが、これは少し極端な例かもしれません。「自分はそこまでの損失は受け入れ難いな……」と感じるのであれば、リスク許容度の考え方に定義はありませんから、自分なりに納得できるラインを引くといいでしょう。

 メンタル的に安心できるラインが想像できないのなら、「1年間で貯金できる金額」を損失できる範囲にするのもいいかもしれません。頑張れば年間100万円の貯金が可能なら、100万円を許容できるリスクとし、「もし失っても1年間で取り戻せる!」という理由づけをするのです。

 こうしたヒントを取っ掛かりに、「自分は◯◯万円までの損失なら耐えられる」「自分は◯%までの損失を想定している」と事前に決めておくことで、暴落が起きたときに「想定内であること」がメンタルを守ることにつながります。