学校があるときの、睡眠時間は4、5時間。
「ムダ時間」がないので余計なストレスはない

編集部 学校があるときも、毎日びっしりなんですか?

廣津留 そうですね。日本の大学と違い、1学期に取れる授業は4つしかありません。それぞれの授業が週に2、3回あり、平均すると1日3時間ほどです。しかし、毎日の課題の量が半端ではないので、授業後はバイオリンの練習や夕食・課外活動を済ませた後、図書館や寮で時間の許す限りずっと勉強します。夕食後に授業やオーケストラの練習があるときは、22時くらいから図書館にこもることも。帰宅は深夜0時をすぎることもしょっちゅうです。図書館は24時間開いているので、助かります。

編集部 となると、睡眠時間は……?

廣津留 4、5時間というときもあります。

編集部 毎日それだけ勉強していたら、4年間で日本の大学生との勉強時間はものすごく差がつきますね。
授業中眠いなあとか、忙しくてダラ~ッとしたいとかないですか?

廣津留 睡眠時間が足りないと感じるときはあります。でも、オーケストラの練習のときは音楽のことだけ、学校があるときは授業のことだけ、夏休みは学校のことは一切忘れて…とメリハリある生活なので、ストレスを感じている余裕がありません。寮生活なので移動時間がなく、食事の心配もない(3食ついている)ので、生活面での余計なストレスがないこともいいのかも。通学時間5分というのは、やっぱりラクです。

編集部 たしかに、日本の大学生は通学に1時間2時間は当たり前ですからね。友達との時間はどう捻出しているんですか?

廣津留 カフェテリアで食事をしながら話をしたり、あと皆課外活動でも忙しいので、ちょっとでも時間が空くとすぐに「19時~20時まで時間があるから、どう?」などとアポを入れていますね。「私は次があるから、じゃあ!」と時間が来ればサッと立ち去る。メールの返信が来る来ないでヤキモキしたり、空気を読んでその場から帰りにくいということもないので、その点は気を遣わなくていいですね。

編集部 なるほど。忙しいビジネスパーソンと似ていますね。