
2026年放映のNHK大河ドラマの主人公、豊臣秀吉の弟・秀長が治めた奈良県大和郡山市。今、話題のこの地の歴史やストーリー性を生かし、新たに誕生した日本酒が注目を集めている。その名も「豊臣Bros.」だ。
大和郡山市に本社を構え、奈良県でネット販売ナンバーワン売り上げを誇る酒類小売企業の筒井商店が、明治創業の地元老舗酒蔵とタッグを組み、 “奈良らしさ”にとことんこだわった逸品だ。
同社は1969年、食料品店として開業。86年より食品スーパーとして規模を拡大するも、「大手量販店の進出を受けてスーパーから酒類専門店へと業態変更し、立ち飲み業態なども展開する中、2013年よりネット通販に乗り出しました」。2代目として代表取締役を務める筒井靖明氏は振り返る。
代表取締役・筒井靖明氏
今や売り上げ10億円に迫る同社のネット通販が大当たりする契機となったのが、「三男(現取締役・吉井勇貴氏)と共に仕掛けた『ウイスキーガチャ』企画でした」(筒井氏)。
何が出てくるかわからないカプセルトイ販売機「ガチャガチャ」に倣い、福袋形式のくじで約6種類のウイスキーの中からどれかが届く仕組みだ。ラインナップされた6種類の中で最も安い銘柄の定価+送料で売り出したところ、ウイスキー人気も追い風に爆発的なヒット企画となる。「開催回数は150回を超え、当社の知名度向上も実現しました」(筒井氏)。
県内独自開発の新酒米で
こだわりの日本酒を醸造
現在も四つの大手プラットフォームで「酒舗つつい蔵」を展開するが、手数料や価格競争に伴う利益率に関する課題認識を抱える中、「価格以外の価値創造を追求するための自社商品として、奈良らしさにこだわった日本酒を手がけたいという構想を温めていました」と筒井氏。







