マクドナルドのケンプチンスキーCEOは「老いも若きも、富める人も貧しい人も、あらゆる層にサービスを提供しなければならない」と話す Photo:Kevin Serna for WSJ
【シカゴ】筆者は、米ファストフードチェーン大手 マクドナルド がK字型経済に向けて用意しているK字型メニューを試食した。
低価格商品と、新登場したハンバーガー「ビッグアーチ」のようなプレミアム商品の間にある分断は、数週間前に投稿されたクリス・ケンプチンスキー最高経営責任者(CEO)の動画が炎上した原因を説明するのに役立つ。それは、ケンプチンスキー氏が同社のハンバーガーを不器用にかじった姿よりも、はるかに深い問題を包含していた。
今の経済状況において、マクドナルドの顧客はどのような人たちか。
希少なマクドナルド直営店(米国向け試作品をテストしている)に座りながら、筆者の頭にこの疑問が浮かんでいた。特に新しいチキン商品の一部は、85年の歴史を持つこの外食ブランドに興味を失っていた多くの人々を驚かせるだろう。
例えば「マックスパイシー・ウイング」は筆者の目を引いた。4ピースで5ドル99セント(約960円)と、同じ日に地元のメニューにあった同じ個数のマックナゲットの2倍以上の値段だ。
それは、既存商品とは似ても似つかないものだった。ふっくらした骨付きチキンは、筆者が最後にスポーツバー形式のカジュアルダイニングチェーン「バファロー・ワイルド・ウイングス」を訪れた時に食べたものよりも大きく感じられた。手作業でパン粉をつけたサクサク感は、ルイジアナ州発祥のチキンフィンガー専門店「レイジング・ケインズ」にも匹敵した。そのスパイシーさは、同行者が筆者に牛乳が必要かと尋ねるほど刺激的で、そのジューシーさは、ナプキンを余分に取らずにはいられないほどだった。あとは、マックビール(欧州の一部のマクドナルドで提供されているビールの通称)とバスケットボールを観戦するためのテレビさえあれば完璧だった。







